トップいいいいいいづなマガジン飯綱町地域おこし協力隊ってどんな人たち?(4)植田麻緒さん

飯綱町地域おこし協力隊ってどんな人たち?(4)植田麻緒さん

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こんにちは。町民ライターのこまつはるなです。
「地域おこし協力隊」シリーズの4回目となる今回は、泉が丘喫茶室店長の植田麻緒さんにお話をうかがいました。

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泉が丘喫茶室は、旧三水第二小学校を改修したいいづなコネクトEAST内に2020年7月にオープンしたばかりの素敵なカフェ。店長の植田麻緒さんは、実は地域おこし協力隊員なのです。

写真3.jpgいいづなコネクトEAST

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これまたどういったいきさつで飯綱町の協力隊に?

「地元が飯綱町なのですが、10年ほど大阪でカフェを経営していました。ある日、飯綱町に住む父から『廃校活用でカフェを開くにあたって、その店長になる人を探している』ということを知り、思い切ってやってみようと決めました。そしてカフェ経営だけではなく、『飯綱りんごの加工品開発や知名度アップを担う』という地域おこし協力隊のミッションにも興味があり、協力隊という形で泉が丘喫茶室の店長になりました。こちらではスイーツや料理の調理も含むカフェ全般の業務をしています」

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へー!そんな協力隊員のなりかたもあるのかー。あらためて協力隊になる理由は人それぞれだと感じます。
植田さん、大阪でカフェを経営してましたって、おしゃれ感&ガッツすごいですね。なぜに大阪なんですか?

「いつか自分のカフェを開くんだ、といつも思ってたんです。カフェの内装はレトロな雰囲気で〜、こんな家具を置いて〜、と具体的なイメージを日々膨らませていました。そんなとき、今の主人と長野市で出会いました。その後、彼の地元でもある大阪でカフェを開いたらなんかおもしろそうだなーと思って、カフェをオープンしたんです」

初めてのカフェ経営、しかも知らない土地で。怖くなかったんですか?そんな気軽に始めていいもの?

「もともと、あんまり考えないんです。おもしろそうだなーとか、楽しそうだねーで行動するんです。大阪に行ったのも、都会だしなんか周りにもまれそうだったから、いいなって。直感です」

うぉー、かっこいい。

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カフェラビレヴ(大阪)

純喫茶やレトロが好きだった植田さんは、大正ロマンをコンセプトにした「カフェラビレヴ」をご主人とオープンします。お店は賑わい、充実した毎日。でも次第に日々の忙しさ追われるあまり、頭の中にある新しいレシピやアイディアを試す機会がないことを残念に思うように。

そんなとき、飯綱町が新しいカフェの店長を探しているという話が植田さんに舞い込みました。実は「10年後に田舎で廃校に住みたいな〜。まちづくりとか楽しそうだな〜」と漠然と考えていたところでもありました。「これもめぐりあいだなあ」、とご主人を連れてUターン移住を決意。そして2020年の3月に、実家近くの飯綱東高原に引っ越して来ました。連れて来られた大阪出身のご主人は当初、あまりの雪の多さにひるんだそう。

そしてそこから工事、内装に着手し、植田さんの感性が光る「泉が丘喫茶室」が完成しました。カフェはレトロな家具だけでなく、元学校という特徴を生かし、旧三水第二小学校で使われていた下駄箱や棚が置かれています。

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とはいえ、赤く塗られた壁におしゃれな内装と、今までとは180度変わってしまった泉が丘喫茶室に対する地元の人たちの反応が不安だったそう。そんな心配をよそに実際オープンしてみると「いいところができたね〜」との声を多くもらい、ひと安心。2020年11月現在でオープンして4か月が経ちましたが、カフェは盛況です。

そんな植田さんに質問してみました。大阪時代と比べて今の生活はどうですか?

「とーっても充実しています。大阪にいたときよりも時間に余裕ができたので、新しいレシピにたくさん挑戦できるんです。そして飯綱は新鮮でおいしい材料が多く手に入ります。たとえば珍しいりんごが手に入ったら、このりんごをどうやって調理したら一番おいしく食べられるんだろう、とあれこれ考えて、実際に作ってみるのがとても楽しい。研究好きなんですよ」

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いいなあ。おいしいスイーツを日々研究してる植田さんのケーキ、食べたくなってきたぞ。よし、一個食べてみよう!
どれにしようか迷っていると、、、

「このタルトどうですか?りんごフェアのために開発したんですけど一番人気です。なんかインパクトがある方がいいなと思って、りんご一個そのままのせてみたんです。」

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どーん。丸ごとりんごの焼きタルト(りんごはあいかの香り)。すごいな。
でもこれ、焼きりんごのってるだけでしょ?見た目はいいけど味はどうなの〜、なんてちょっと疑いつつ食べてみました。

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あーこれはやばい。おいしい。焼きりんごの中に、ドライフルーツやナッツが入っていて洋酒のような香りもすごくいい。タルトもサクサク。人気の理由がわかりました。

今後について聞かせてください。

「協力隊のミッションである、飯綱りんごの加工品開発や、知名度アップをもっとやりたいんです。実は飯綱に移住してから、主人が私の実家のりんご農園で働いてくれているんです。それもあって、飯綱町のりんごをもっと多くの人に届けたいと思っています」

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植田さんご実家のりんご畑とりんご

「今、加工品のアイディアがあるんです。フィッシュ&チップス風のりんご商品を作りたいんですよ」

ん?フィッシュ&チップスってあのイギリスの代表料理の?

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フィッシュ&チップス

「魚に見立てたりんごあめやりんごチップスを外国風の箱に詰めて、おしゃれな感じで商品化したらどうかなって。それをふるさと納税の返礼品にしたりとか」

聞いてるだけでなんかふるさと納税しちゃいそうです。

カフェの内装に始まり、新しいスイーツの考案やりんご加工品のアイディアなど、クリエイティブなことがとにかく好きで、それを今の仕事にできていることに、とてもやりがいを感じている植田さん。飯綱に来てから他業種の人との関わりも増え、自分のアイディアに新しいアイディアが足され、より良いものになっていく毎日がとっても楽しいと話してくれました。

今後の植田さん考案のりんご商品、私も今からワクワクします!

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泉が丘喫茶室
〒389-1203
飯綱町大字赤塩2489
いいづなコネクトeast1階
026-253-3211
営業時間 11時-17時
定休日 月曜

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