今回は本郷華子さんをご紹介します。今まで会った地域おこし協力隊の人の中で、誰よりも飯綱町ライフを満喫している人ではと感じました!
こんにちは。町民ライターのこまつはるなです。
謎に包まれた「地域おこし協力隊」に迫るシリーズの3回目となる今回は、横手直売所(四季菜)裏の「いちごハウス」で作業中の本郷さんにお話を伺いました。
いちごハウスでは、飯綱町と信州大学による、いちご周年収穫栽培の実証試験が行われています。ここで本郷さんは日々の栽培管理や、調査およびデータ収集等を行っています。本郷さんの熱心な栽培管理のおかげで、いちごはよく育っているようです。飯綱町はいちご栽培に向いた土地なのかもしれません。
早速食べるライターこまつ。初・飯綱産のいちご!うま!甘!
飯綱産のいちごが地域に出回る日も近い?
飯綱町といちごのために日々任務をこなす本郷さんですが、実は東京出身の都会っ子。お住まいだった八王子のオフィスでIT関連の仕事をしていました。息子さんが大の虫好きなこと、ご自身が食生活を見直したいと考えたことなどで、2016年ごろから移住を考え始めます。移住メルマガ(そんなものがあるのか!)を読むなど何となく情報収集して「いつかそのうち……」と思っていた本郷さんの状況が目まぐるしく変化したのは、2018年3月のこと。町主催の移住体験イベント「いいづな体験ツアー」へ参加したのがきっかけでした。その時、飯綱町に運命的な偶然を感じた本郷さんはもうすでに「ここに移住するんだろうなあ」とわかっていたそう。
そして、3回目のいいづな体験ツアーに参加した本郷さんは、飯綱町が地域おこし協力隊を募集していることを知り、これぞ渡りに船!と応募、採用されました。そして、2019年4月に晴れて協力隊として飯綱町へ移住。飯綱町との出会いから1年足らずでのジェットコースター移住ですね。
本郷華子、ジェットコースター移住への道のり
2018年3月 いいづな体験ツアー①(ソリ体験)→個別移住相談
2018年6月 移住後の就職のため介護職の経験が必要と考え、転職を決意し介護職へ転職(都内)
2018年9月 いいづな体験ツアー②(稲刈り体験)
2018年11月 いいづな体験ツアー③(りんご狩り体験)
2019年1月 地域おこし協力隊の面接
2019年3月 介護職を退職
2019年4月 飯綱町に移住。地域おこし協力隊に。
(ちょっと話は逸れますが)ここで、こまつ。いまさらながら、ある重大な間違いに気がつきました。私は今まで「地域おこし協力隊」って、田舎を助けたい人が縁もゆかりもない場所に派遣されていくのだと勘違いしていました。そう思っている人も多いかと思いますが、実は、人口が集中する首都圏から地方へ移住促進するための施策なんですね。そして、飯綱町に来た協力隊の方って多くは「飯綱町に住みたい!」があり、そして仕事を見つける過程で地域おこし協力隊という制度に出会うのだな、と。確かにこの方式の方が上手く行きそう。自分の住みたい場所で地域のために働けるんですもの!
移住して1年半の本郷さん。その暮らしぶりを聞けば「飯綱町の暮らしを満喫している!」と思わざるを得ません。
すぐに地元の人たちとも馴染み、去年のお祭りでは息子さんは提灯持ち、本郷さんは篠笛で参加されたそうです。
都会から来て、田舎の密なご近所つき合いとか大変ではないですか?との質問にも、
「小学生の息子と二人暮らしのひとり親家庭なので、ご近所さんがいつも見守ってくれていて助かっています。東京ではこうはいかないですよね」
なるほど〜。地域で子どもを育てている感覚なのですね。素敵。
虫が大好きな息子さんも、自分の好きなことに没頭できる飯綱での暮らしを楽しんでいるそう。
今年の春、りんごっこ保育園を卒園しました。
本郷さんのフェイスブックをのぞくと、自分で育てたとれたて野菜で作った美味しそうな料理の写真がよく載っています。
信濃町の女子サッカークラブにも所属してします。息子さんの入っているサッカークラブFCイイヅナの指導のお手伝いもしているそう。
最近は、お祭りで篠笛を始めたことがきっかけで友人に誘われて和楽器バンドにも加入したそう。そして今後は飯綱町発のラクロスチームを作りたいとの野望もあるのだとか。
毎日いちごの世話で忙しい中、息子さんとの時間や自分の趣味の時間を大切にし、やりたいことが次々と出てくる本郷華子さん「時間が足りない〜」と楽しそうに語っている姿が印象的でした。
いちごハウスのカエル。