今回、集まっていただいたのは、飯綱町の“NJ”こと農業女子の皆さんです。
それぞれ、子育てをしながら農業家としても生き生きと活躍している彼女たちに、仕事のこと、これからの飯綱町のことなどを、自由に語り合っていただきました。
農業を自分の仕事に選んだ彼女たちから、どんな話が飛び出すのでしょうか。
お話をしたのはこの方たち!
山下 絵里(Eri Yamashita)
株式会社山下フルーツ農園 http://www.yamashita-fruit.com/
1982年生まれ。新潟県新潟市出身。2012年結婚。2013年(株)山下フルーツ農園代表に就任。2015年長男・宇汰(うた)くん出産。
天野 奈津美(Natsumi Amano)
マルヤマフルーツ農園 http://maruyama.ocnk.net/
1980年生まれ。飯綱町倉井出身。2007年結婚。2011年長男・結翔(ゆいと)くん出産。2014年長女・瑠七(るな)ちゃん出産。
静谷 寿子(Hisako Shizuya)
静谷りんご園 http://e-ringo.ocnk.net/
1977年生まれ。新潟県妙高市(旧妙高高原町)出身。2009年結婚。2009年長男・碧翼(あおば)くん出産。2012年次男・光琉(ひかる)くん出産。
撮影場所:CAFE傳之丞
就農したきっかけ
二人とも結婚前に、海外でウーフ※を経験してるけど、農家の人と結婚するからやろうと思ったの?
※ウーフ(WWOOF):World Wide Opportunities on Organic Farms。農場で無給で働き、「労働力」を提供する代わりに「食事・宿泊場所」「知識・経験」を提供してもらうボランティアシステムのこと。
結婚は関係なく、もともとやっていたITの仕事は、3年ぐらいで辞めるつもりでいたんですよ。辞めた後はどうしようかと考えていたときに、1年ぐらい海外に行ってもいいかなと思って。そのときウーフという制度を知ったので、興味もあったしやってみようと。その後、結婚して農業女子になったけど、全然農業のことなど知らなかったから、農業=3K(きつい、汚い、危険)のイメージすらもなかったかな。
私は実家が農業だけど、〈ダサい、儲からない、きつい、汚れる〉っていうイメージだった。農業はヤダって思ってたよ。
うちもサラリーマン一家だったから、農業はマイナスイメージしかなかったかな。海外で旅をしたかったからウーフをやったというだけで、ダンナと知り合ったのも、帰国してからだから、自分が農家に嫁ぐとは、まったく思っていなかったんです。
二人とも、農家に嫁いだから結婚を機に農業をやらざるを得なくなったわけだけど、農業なんて絶対にヤダ! とかならなかった?
最初はもうね、ちょっと沈みましたよね。言えないけど(笑)。
(爆笑!)オーストラリアでウーフを経験しても、やっぱりダメだった?
それは1カ月だけだったからね。
一生続くわけじゃなかったからね。
私も、お付き合いはしていたけど、結婚してりんご農家になるとは考えていなかった。もしわかっていたら、ハーブじゃなくてりんご農家でウーフすればよかったなと思うけど(笑)。
私は実家がりんご農家だけど、親は、別に継がなくていいって言っていたんだよね。だけど付き合ったダンナが、大阪人なんだけど長野も自然も好きで、いずれは長野で住みたいっていう人だったから。だったら、りんご農家を継ごうかって、自然となったんだよね。
お父さん、喜んだんじゃない? まさか娘夫婦が継いでくれるなんてって。
どうかなぁ~?(笑)。妹は医療関係で仕事をしていて、農家を継ぐってことは厳しかったし、私が長女だから、「私がやるしかない!!絶やしちゃいけない!!」っていう責任感はあったかな。
話はまだまだ続きます! どんなトークになることやら?