トップいいいいいいづなマガジンいいづなまち Lunch To Go! 〜きら倶楽部/サンクゼールのテイクアウト〜

いいづなまち Lunch To Go! 〜きら倶楽部/サンクゼールのテイクアウト〜

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2020年からのコロナ禍は、私たちの生活に大きな影響を与え、それによってさまざまな生活様式が変わりました。そのほとんどが、大変なこと、我慢しなければならないことであるのは事実ですが、そんな中にも「こんな楽しみ方もできるんだ」という、キラリと光る気づきを見つけることができます。
お店の料理をテイクアウトして、自分の好きな場所で食べることもその一つ。
今年から飯綱町三水で新たにスタートした2つのテイクアウトの試みを紹介します。

※取材はマスクを付けて行い、撮影時のみマスクを外しています
※価格はすべて税込みです

■いいコネEASTに登場した、ノスタルジックなバスレストラン「きら倶楽部」

旧三水第二小学校の校舎を再活用した複合施設「いいづなコネクトEAST」。その校庭の片隅に、ちょっとレトロな雰囲気のバスと、マスタード色にペイントされたキッチンワゴンが停まっています。周りには、ワゴンで持ち帰り用のカレーを受け取る近所の人や、木のプレートに盛られたカレーを手にバスの中の席へ向かう親子連れ。
ここが、特製カレーやオリジナルの栃尾バーガーを販売する移動式レストラン「きら倶楽部」です。
山ノ内町の居酒屋「呑喰処きらく」の姉妹店で、店長は三井美空さん。父であり「きらく」店主の祐二さんと一緒に移動式レストランを運営しています。

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「去年、コロナ禍で居酒屋のお客さんがとても減り、ときにはゼロという日もありました。持続化給付金をいただいたとき、父が『このお金は貯金するのではなく、使って何かを始めよう』と提案し、私も賛成しました」と、美空さん。

以前からバス好きだった祐二さん。ちょうど知人からキッチンワゴンを譲り受けたこともあり、バスを購入して移動式レストランができないかを考えるようになりました。
そして出合ったのが三菱ふそうの小型バス「ローザ」。河口湖周辺で、路線バスとして使われていたものでした。

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「見るに耐えないくらいボロボロの外観だったんですが、父は一目惚れ。公共の乗り物だったので、65万キロ走っていたとは思えないほど、整備はきちんとされていました」
キャンピングカーの整備会社に依頼して、内装をレストラン仕様にリノベーション。
座席のフレームは木製でいい雰囲気だったのでそのまま使い、前向き席を向かい合いに付け替えて、テーブルを取り付けました。
バスのエクステリアは、昔のアメリカのダイナーを思わせるような色とフォントにペイント。
「自分たちで塗ったので、よく見るとムラがあります」と、美空さんは笑います。

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いいコネEASTに来るのは毎週月曜で、メインのメニューは週替りのカレーライス(500円)と、チーズやコロッケ、トンカツ、唐揚げなどのトッピング(各50円〜500円)。
お弁当容器に入れて持ち帰りもできますが、バスや校庭で食べるのなら木のプレートに盛り付けてくれます。
エコなうえに、サービスでサラダとポテトが付くのでお得です。
「トッピングのおすすめは、カレーにすごーく合うメンチカツ。骨まで食べられるシナノユキマスの唐揚げも人気です!」

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創作系のサイドメニューもあります。栃尾名物のふっくらと厚い油揚げを焼き、真ん中を開いてメンチカツをサンドした「栃尾バーガー(500円)」。
こちらは「きらく」で出している「栃尾の油揚げ納豆」というメニューがヒントになって生まれた商品です。

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「最初は販売させてくれる場所を探すのが大変でしたが、いいコネを運営する(株)カンマッセいいづなの方とインスタグラムで知り合いになり、ここで出店できるようになりました」と、美空さん。
きっかけはコロナですが、居酒屋というお客さんを待つ仕事から、自分たちが動いてお客さんのもとへ行く仕事になって、今までとは違った充実感も味わっているそう。
「人とのつながりが広がり、できることも増えた気がします。お客さんは地元の方が中心。毎週楽しみにしてくれる人たちに料理を届けることが私にとってもうれしいので、これからも移動式レストランを続けていきたいです。出店依頼も募集中です!」

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移動式レストラン きら倶楽部
いいコネEASTでの販売は月曜のみ
11:00〜13:30
TEL  090-1203-1997
※そのほかの営業はインスタグラム参照

■前菜とメインのテイクアウトで、ワンランク上の家飲みを!「ワイナリーレストラン  サンクゼール」

三水の小高い丘の上に立つ、リンゴ畑と垣根仕立てのワインブドウ畑に囲まれたワイナリー「サンクゼール」。ワイナリーレストランの料理の美味しさには定評がありますが、この夏、新たにテイクアウト専門メニューが登場しました。

「2020年から、信州ポーク炭火焼きのお弁当やタパス盛り合わせなど、テイクアウトを始めていました。
1年間を振り返って、お客様がどのようなものを求めていらっしゃるのかが見えてきましたので、新たな商品をつくることにしました」
そう話すのは、ストアマネージャーの宮澤瞬さん。
「サンクゼールを選んで来てくださるお客様は、味はもちろんのこと、景色や雰囲気を楽しみにしてくださる方が多くいらっしゃいます。そんななか、お客様が本当にテイクアウトしたいのはどのようなものだろうと考えたんです」
たどり着いた答えは、シェフが時間をかけてつくった、ワングレード上のテイクアウト。

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「本当はレストランに行きたいけれども、外食は自粛している」という人でも、サンクゼールの雰囲気を自宅で味わってもらえるような料理です。
「前日17時までのご予約が必要ですが、お持ち帰りの時間に合わせてご用意します。飯綱町内の方でしたら、お料理が温かいうちに召し上がっていただけると思います」

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写真提供:サンクゼール

新しいメニューは5種類。
「パーティなどでメイン料理として出てくるような、華やかで美味しい料理をテイクアウトで」というアイデアから生まれたのが、「飯綱町のお米で作ったシーフードパエリア(2人前)」。
彩り豊かで、そのままテーブルに置くだけで食卓がにぎやかになります。飯綱町のお米が使われているのも、さらに美味しさを引き上げる秘訣かも。

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写真提供:サンクゼール

「長野県産牛のラザニア サンクゼールオリジナルボロネーゼソース(2人前)」は、長野県産牛を使った自慢のボロネーゼソースとクリーミーなベシャメルソース、そしてラザニア(パスタの名称)をたっぷりのチーズで焼き上げた料理。
黄金色の焼き目のついたチーズから立ちのぼる香りが、食欲をそそります。
 

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パエリアとラザニアは、プラスチック製の入れ物で持ち帰ると1580円ですが、陶器の入れ物を選ぶと1480円。ちょっとお得です。
「サンクゼールとして環境に配慮した取り組みができないかと思い、リユーザブルの容器を使うことにしました。プラスチックはもちろん便利なのですが、プラスチックを使わない選択ができるのもいいよね、という意見から生まれた試みです」
陶器は黒い蓋付きのキャセロール。1か月以内に返却する必要がありますが、持ち帰り時の保温性が高く、なによりおしゃれなのでそのままテーブルに置いてもさまになります。

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おつまみにもう一品欲しくなったら、「福味鶏のコンフィ(2本680円)」を。
長野県産のブランド地鶏「福味鶏」を低温の油で2時間煮て、提供の直前に表面をパリッと焼き上げたもの。
2021年8月31日までは、2000円以上のテイクアウト利用で福味鶏のコンフィを1本プレゼントという企画も開催中です。
そのほか、「長野県産牛と赤ワインを使ったビーフシチュー(1380円)」「ヴィーガンサラダ自家製農場ソース(990円)」「旬の魚介フリット サンクゼールのディップソース(880円)」もあります。

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写真提供:サンクゼール

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ワイナリーレストラン・サンクゼール
〒389-1201 長野県上水内郡飯綱町芋川1260
TEL  026-253-8070
営業時間 11:00~15:00(テイクアウトのピックアップ時間は14:30〜17:30)
※テイクアウトは前日17時までに要予約

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著者のお気に入りの場所は、飯綱町の自宅のテラス※。
ちょっと狭い場所ですが、木の葉が風に揺れる音や野鳥のさえずりを聞きながら、猫を撫でたりお酒を飲んだりするのが至福の時間です。
町内で料理をテイクアウトして、冷えたビールとともにこの小さなテラスに持ち込めば、家で過ごす時間がさらに贅沢なものになりそうです。
※あと、長野市の湯福神社も!

◎ぜひウチの店に取材に来てほしい! という飯綱町内の飲食店さんは、町民ライターが駆け付けますので、カンマッセいいづな または 町役場企画課までご連絡ください!
 

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