長野県北部高校の2年生が受講する地域授業の「農業」チーム8名で模擬会社を設立し、地元の農業や食品加工業の仕事を持つ大人の方達に協力してもらいながら、飯綱町ならではの珍しいりんごを使ったお菓子の開発から販売までを、ビジネスとして行いました!
▼「いいづな起業体験スクール」の内容はこんな感じです。今回は約5日間の日程で行いました。
■STEP1・2:株式について知る・考える&ビジネスプランを立てる
まずは「会社で働く人にはどのような役割があるの?」、「会社の資金はどのように集めているの?」など、日常生活ではなかなか知ることがない会社の仕組みや資金の流れについて、講師の方から学びます。
その後チームになり、「りんごの里まつり」でどのような商品やサービスを売りたいか、アイデアを出しました。
■STEP3・4:投資を受けて会社を作る&資金をもとに準備をする
「どのような商品をいくらで何個売るのか?」、「作って売るのに、いくらの資金が必要なのか?」を考えて、具体的なプランに落とし込みます。
そして株主として投資してもらう大人たちに向けて、自分たちのビジネスプランを発表しました。
厳しい質問にもきちんと答えて、最後にはビジネスプランに賛同してもらい、無事に自分たちの会社を設立できました!
創業者と投資家との話し合いで持ち株数と株価を決定し、そこから算出される資本金4万円をもとに、商品の施策を重ねます。
■STEP5:ビジネスプランを実行する
メンバーは「りんごの里まつり」に出店して、利益が出るように設定した売上目標を達成すべく、ひたすら商品のりんごドーナツを作って売り、を繰り返しました。
悪天候にも関わらず、予定を上回る217セットを売り切り、力を合わせて売り切った達成感を感じて、メンバーはみんな満足そうな笑顔を浮かべていました。
■STEP6:株主総会を開き、利益を配る
自分たちの商品の売り上げから、かかった費用と一定額の模擬税金を差し引いて利益を計算します。利益も配当金もしっかり出て、事業としては大成功でした!
最後に、株主に向けて業績を発表する決算報告をして、今回の経験から得た気づきや学びをみんなで共有しました。
「実際に会社を設立して株式の発行からすべて自分たちで行い、周りの大人からアドバイスを受けながら最後までやり切れたのは、これから活かしたい良い経験になった」「難しいイメージを持っていた株式や投資だけど、起業体験をしてみて株価が日によって値段が変わるイメージが持てた」「実際に起業体験したからこそ、社長、経理、投資家などいろんな立場の役割がよくわかった。自分的には投資家には向いてないかな、と思う」といった感想が出ていました。
いいづな起業体験スクールを通して、この数字には表れない色々なビジネスの大変さを知ると同時に、同じだけビジネスの楽しさについても理解を深められたのではないでしょうか。
高校生のみんなの起業体験をまとめたムービーが完成しましたので、ぜひご覧ください。