いまや、誰でも気軽に動画を作って発信できる時代。だけど、「伝えたいことをちゃんと伝える」って、意外と難しかったりしませんか?
SNSでバズったり、「いいね」がもらえたり、フォロワーが増えたり、「この動画すごいよ」と誰かに紹介されたりするのは、投稿が誰かの心を動かしたとき。それなら、どうすればそんな動画が作れるのでしょうか? その疑問にヒントをくれそうなのが、「飯綱町クリエイター塾」です。
この講座は、「心を動かす動画を作って、地域の魅力を発信しよう」というコンセプトのもと、映像クリエイターを育てる全12回のプログラム。映像の知識がない人でも、スマホひとつあれば誰でも参加できる内容になっています。もともとは熊本県合志市で始まったこの取り組み、今年で11年目を迎え、全国各地に広がっているそうです。飯綱町では、地域おこし協力隊で映像クリエイターでもある原口光雄さんが運営を担当しています。
「クリエイターというと特別な職業の人をイメージするかもしれませんが、この講座では『自分で発信できる人』という意味で使っています。地域の魅力や課題を伝えたい人、お店を紹介したい人、趣味や思いを映像にしたい人──そんな『伝えたい気持ち』がある人なら、誰でも参加できます」と、原口さんは話します。これまで、全国各地で開催された同プログラムに参加したのは、農家さんや飲食店経営者、ハンドメイド作家、教育関係者、プログラマー、理学療法士、お母さん、お坊さん、高校生など、実にさまざま。映像初心者がほとんどです。
教えてくれる先生たちがとても豪華なのも、この講座の特徴です。映画『ゴジラ-1.0』や万博日本館の映像を手がけた株式会社ロボットの演出家・清水亮司さんが塾長を務め、脚本家、CMプランナー、現役インフルエンサーなど、そうそうたる講師陣が登場します。講座は前半でSNSやAIの活用法を学び、後半では企画・撮影・編集といった映像制作の基本をじっくり学べる内容。初心者でもわかりやすく、スキルを身につけられる構成になっています。
原口さん自身も、昨年はこの講座の参加者でした。
「TikTokerの先生に教わったことを実践したら、ショート動画がバズってフォロワーが何万人も増えたんです。でもそれ以上に、どうすれば人の心に届くのかを学べたのが大きかったですね」
参加者は全国に広がっていて、飯綱町のほかにも、全国各地に講座の拠点があります。それぞれの地域から参加する数百人の受講生とオンラインで繋がれるのもこの講座の面白さです。Zoomでのワークでは、5人ほどのグループに分かれて、ほかの参加者とアイデアを出し合ったり、企画を練ったりと、交流の機会もたくさんあります。また、リアルタイムで参加できなくても、授業の録画を後から視聴できるので安心です。
講座はオンライン中心ですが、飯綱町では3回の現地開催も予定されています。地域の人たちと実際に顔を合わせながら、一緒に映像を作る機会があるのは、現地開催ならではの魅力。現地講師は原口さんなので、直接質問できる安心感もあります。この講座で目指すゴールは人それぞれ。でも、原口さんが感じているのは、「地域の魅力を発信できる人が増える」ということです。
「地域で事業をしている方、子育て中の方、自分の故郷を盛り上げたい人、その土地が好きで移住した方などが、映像とSNSを学ぶことによって発信できるようになる。そんな地域発クリエイターが増えることで、まち全体がもっと元気になっていくと思うんです」
「ちょっとやってみたいかも」「でも自分にできるかな?」
そんな人向けに、説明会も用意されています。
【現地開催】
7月26日(土)11時〜 飯綱町・いいづなコネクトEAST
【オンライン開催】
8月1日(金)19時〜
8月2日(土)11時〜
※いずれも要申し込み。詳しくは以下のチラシ(PDF)をご確認ください。
授業プログラム