トップライターKAORUさん読書の秋!飯綱町の図書館をご案内します

読書の秋!飯綱町の図書館をご案内します

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読書の秋がやってきました。
飯綱町教育委員会生涯学習係の宮本佳奈さん(22)に飯綱町の図書施設について伺いました。飯綱町には2つの図書館「公民館図書室」と「飯綱中学校図書館」があります。

―公民館図書室―

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●場所 飯綱町民会館の2階
●蔵書数28,154冊
●利用料 無料・登録者1人あたり10冊(2週間)まで
●ネット検索・予約 WebOPAC
●特徴 子ども向けの絵本や児童書も充実していて、年間延べ3,332人が利用しています。戦後全国につくられた「公民館」の事業には図書室の規定もあり設置が奨励されたことで、旧牟礼村につくられた公民館図書室がルーツになっています。2階の図書室だけでなく、正面玄関を入って正面の、図書室へと続く階段の壁にはおすすめ本が紹介されているほか、階段を上がったホールにも所狭しと本が並んでいます。毎月2回、絵本の読み聞かせ会「おはなしの会」が開かれています。
実は、来年には1階に引っ越して、もう少し広々とした図書室にリニューアルする予定です。

―飯綱中学校図書館―
●場所 飯綱中学校内
●蔵書数 36,413冊
●利用料 無料・登録者1人あたり10冊(2週間)まで
●ネット検索・予約 WebOPAC
●特徴 中学校内につくられた図書館ですが一般町民も利用できます。開設前の資料を見ると「生徒が地域の人と関わりながら学べる交流施設として、また、中学生のみならず飯綱町の人々が学びに集う地域交流拠点として」整備されたことが記されています。しかし、一般町民が利用できる平日の利用時間が、中学の授業が終わる午後4時30分から8時までと限られていることもあって、利用人数は公民館図書室の半数ほどです。

―小学校図書館―

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一般町民は入れませんが、町内にある二つの小学校にはもちろん図書館があります。
りんごの中に“i”が書かれたシールが貼ってある本を発見。何の印でしょう?
「これは飯綱町のおすすめブックリストに載っている本の印で、i(アイ)マークといいます。牟礼小学校、三水小学校、公民館図書室にiマークの本があるので、読む本に迷ったら手に取ってみてください」(宮本さん)

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おすすめブックリストは、飯綱町子ども読書活動推進委員会の皆さんが、数ある本の中から子どもたちに読んで欲しいと思う本をジャンル別に290冊選んだブックリストです。
どちらの小学校にも、読み聞かせのボランティアグループがあって、学年に合わせて独自に選んだ絵本を読み聞かせしています。本は、言葉を学び、感性を磨き、表現力を高め、創造力を豊かなものにし、人生をより深く生きる力を身に付けていく上で欠くことのできないもの、飯綱町には子どもたちに読書の扉を開こうと活動する大人がたくさんいるんですね。

町内にはほかにも本を借りたり読んだりできる施設があります。

―ののはな文庫―

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倉井地区にある認定こども園NPO法人「大地」に併設されている図書室です。蔵書は子ども向けの本を中心に5000冊を超え、室内で読んでも、借りていくこともできます。そして、隣のおはなしの部屋では、文庫開館日などに読み聞かせやおはなし会が開催されています。

―いいづな歴史ふれあい館―

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郷土資料の保管のほか、「いいづな歴史ふれあい館紀要」「牟礼村誌」「三水村誌」「特別展図録」「遺跡発掘調査報告書」などの販売もおこなっている施設です。
●入館料 大人300円、小・中学生150円、町内に住所を有する者及び小学生未満の幼児は無料

―いいづなコネクトEAST ブックラウンジ―

町内の漫画家 小林浩道さんから寄贈されたさまざまなマンガ本がずらりと並びます。のんびりと好きなマンガを読みふけりながら過ごすもよし、大きな窓から校庭を見渡しながら、ほっと一息つくのもおススメです。利用料は無料ですが、貸切で利用する場合は、1時間1,000円と別途、電気料や冷暖房費がかかります。

―いいづなコネクトWEST コミュニティラウンジ WEST―

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マンガや絵本、小学校当時の図書室にあった本も一部、並んでいます。コインランドリーやとちのき食堂の待ち時間に休憩スペースとして使えるほか、ちょっとした作業や打ち合わせなどに無料で利用できます。貸切で利用する場合は、1時間1,500円がかかります

―三水B&G海洋センター―

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体育館とプールを備えたスポーツ施設です。ロビーに大きな本棚があり、受付に申し出て必要事項をノートに記入すれば貸出もできます。プール帰りの人や、体育館利用の子どもを待つ保護者などが利用しているそうです。


―りんごパークセンター―

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ロビーに並ぶ本棚には、旧三水村が終焉の地となった詩人、山本太郎を記念して「山本太郎文庫」と名前が付いています。開設当時は、山本太郎と親交の深かった出版社から美術書なども寄贈されたそうです。多くは町民の寄付で集まった本で、誰でも何冊でも借りることができます。

飯綱町民が利用できる町外の図書館

―県立長野図書館―
広々とした若里公園(長野市)の長野駅側にあり、信州の近代110年間にわたって集められた70万点におよぶ本や資料があります。これからの図書館や公共空間のあり方を考える実験室としてつくられた、3階の「信州・学び創造ラボ」は不思議で楽しい空間です。利用カードがあれば県立図書館の本を飯綱町民会館で借りることもできます。

申込方法は以下のとおりです。
県立長野図書館のウェブサイトを開く。

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蔵書検索の画面を開いて、借りたい本を検索

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受取館を飯綱町に指定します。予約申し込みに進んでカード番号等を入れていくと申込完了。数日で町民会館に届きます。70万冊以上の蔵書を誇る県立図書館の本が町内で借りられるのは嬉しいですね。

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―長野市立図書館―
長野市立図書館をはじめ、広域連合の市町村内で利用できる図書館があります。利用の可否、方法は、各市町村によって異なりますので、詳しいことは各市町村の図書館・公民館図書室などに問い合わせてください。
―デジとしょ信州(市町村と県による協働電子図書館)―
2022年にスタートした、長野県民がだれでも、いつでも、どこからでも利用できる電子図書です。ハードカバーの本をじっくり読む良さは格別ですが、電子図書は手軽で便利、状況に応じて上手に使い分けましょう。利用には登録が必要で、これが少し複雑です。
県立長野図書館から申し込む場合→ながの電子申請サービス


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飯綱町から申し込む場合(公民館図書室のカードを持っている人)→飯綱町のHPからサイト内検索でデジとしょ信州を検索

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↑赤丸印をクリック

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↑赤丸印の「デジとしょ信州利用申込書(Logoフォーム)」をクリックして入力フォームに必要事項を記入

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手続きが進んでIDを取得すると、「Libby」というアプリで手軽に読むことができます。

いかがでしたか?飯綱町に本屋さんはありませんが、本にふれられる場所は意外とたくさんあります。その中心となっているのは公民館図書室で、図書館法とはまた別の社会教育法に準拠していました。
今回の図書館をテーマにした取材で、りんごパークセンターの山本太郎文庫を見つけました。「こんな図書コーナーがあったのか」と年季の入った村誌や公民館報をめくっていくと、公民館運動を盛り上げて地域の自治を形作ってきた先人達のドラマや想いが垣間見えました。世の中は紙の本が減ってきていますが、紙のページはやはり違う趣があります。読書の秋、本との出会いを求めて町内をめぐってみてはいかがでしょうか。

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