みつどん、みつどん、みつどん……みつどんがいっぱい並んでかわいい!
飯綱町のPRキャラクター“みつどん”のベレー帽ができました!
このベレー帽は、10月20日(日)におこなわれる “飯綱町町民運動会”で町内3つの保育園の年長さんが「みつどん音頭」を踊るときにかぶる予定です。名付けて「飯綱町園児みつどん化計画」。みつどん帽子をかぶった子どもたちを想像するだけでも絶対にかわいい!
この計画に関わった人たちを紹介します。こちらは、みつどんベレー帽の開発者、地域おこし協力隊の石川真結さん(35)です。2023年8月の牟礼駅前祭りに自分で作ったみつどんベレー帽で登場し、みつどんファンのハートを射抜きました。「子どもたちにかぶってもらったらかわいいよね」というのも石川さんのアイデアです。
そして、そのアイデアを実現させようと動いたのが、ZQ(ズク:飯綱町のコミュニティスペース)で管理人を務める湯出川奈津子さん(47)です。
ベレー帽の大量製作に町の補助金が使えそうだと知るや否や、すぐに申請して、ZQにある座布団を作ってくれたボランティアグループ「こぶし会」に相談を持ち込んだそうです。
こぶし会は平成3年に設立され、ねこ(信州の防寒着、背中だけの半纏)づくり、ミニ座布団づくりや古切手収集など、手先の器用さを生かしたさまざまなな活動をしています。牟礼駅待合室のベンチに置かれている座布団も、こぶし会の作品です。取材した日は、こぶし会会長の仲俣志なさん(81・右)、小林光子さん(84・中央)、佐々木美知子さん(75・左)の3名でしたが、週に一度、参加できるメンバーが集まって70個の園児用みつどん帽子を作り上げてくださいました。
湯出川さんから依頼を受けたときは、「試作してコツはわかったし、どうにかなるかなとは思ったけれど、こんなにたくさん作れるのかしらって不安だったの」と仲俣さん。「みんなに手分けしてもらったら徐々に形になって、思ったより早くできて良かったわ」
大変だったところを伺うと「赤の表地と、水玉の裏地を別で縫ってから合わせるから、その調整が大変だったね」と小林さん。一つひとつ丁寧に作ってくださったことが伝わります。
みつどんの顔となる星形のパーツを担当したのは佐々木さんです。星の形は微妙な曲線なので、なんとこれ、一つひとつ折り返し部分のカーブを手縫いでぐし縫いしてから型紙に合わせて絞り、アイロンで折り線を付けてあるんです。写真はぐし縫いを抜いた後ですが、美しいカーブに仕上がっていますね。各工程にすごく手間がかかっているのがわかります。「小林さんや仲俣さんが裁縫について詳しいから、教わりながらやったのよ」(佐々木さん)
作業には「みつどんファンクラブ」(みつどんを愛し、ひたすらみつどんを愛でるグループ)のメンバーも参加しました。型紙を写して布を裁つ人、帽子のてっぺんに付ける茶色の軸を作る人、裏地を縫い合わせる人などなど、みんなで協力して作業しました。
仕上げは裏側に「飯綱町PRキャラクターみつどん」と書いたお名前シールを張り付けて完成。取れないように10円玉でこすってしっかり付けました。こうしてできたみつどんベレー帽は、10月初めに園児たちの元へ届けられました。こぶし会さんに帽子をかぶせてもらうと、園児たちはお礼に「りんごのみつどん」の踊りをを披露してくれました。
今年で第13回を迎える飯綱町町民運動会は、10月20日の朝8時に、ふれあいパークグラウンドで開会です。ベレー帽をかぶった園児たちのみつどん音頭は、準備体操のあと、一番初めの種目です。かわいい踊りが見られること間違いなしですね。町内にある3つの保育園の園児たちが合同で踊る「りんごのみつどん」をお見逃しなく!
運動会当日は、グラウンドの周りを地区ごとのテントがぐるりと囲み、飯綱公民館の各地区の分館やスポーツクラブなど、各種団体対抗の競技や、小中学生の短距離走、オープン参加の競技もあります。みつどんと一緒にスポーツの秋を満喫しましょう。