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IIZUNA 100 PROFESSIONAL PEOPLE

064 フルート奏者 矢野彩子さん

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人生や豊かな音楽性に大きな影響を与えてくれた
飯綱町の自然と環境に感謝しています。

幼少期から音楽に親しみ、中学で出合ったフルートで音楽の道に進もうと決めた矢野彩子さん。自然に恵まれた飯綱町で育ったことに感謝をしながら、豊かな環境を生かした自分ができる貢献を考えている。

中学で魅了されたフルート

 「長野の自然は音楽に必要な創造力をくれました。音楽は人生そのものを表すもので、飯綱町での暮らしが私の音楽につながっています。大学時代は恩師から音楽性が豊かだと言われましたが、それは親や環境が与えてくれたものが大きく、町で育ったことに感謝しています」
 こう話すフルート奏者の矢野さん。5歳からピアノを習い、中学では息を使った楽器を習いたいと吹奏楽部でフルートに出合った。そして、音楽の道を目指そうと、県内で唯一音楽科がある小諸高校に進学。飯綱町から毎日電車で通い、卒業後は武蔵野音楽大学に入学した。
 「大学では体の使い方の大切さや音楽に対する想像力、表現力、そして一つひとつの音に気を抜かず、丁寧に演奏することを教わりました。師事したふたりの恩師は素敵で楽しい人柄で、今も尊敬しています」
 大学の卒業試験では満足の演奏ができて達成感を実感。それが自信になった。さらに、卒業後は日本クラシック音楽コンクール全国大会で1位・2位なしの4位に入賞。努力が結果につながったことに、大きな喜びを感じたという。

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最初はアルバイトをしながら少しずつ講師の仕事を増やしていった矢野さん。現在、アンサンブルの講師は事務所に所属する形で9人のグループを教え、27人が所属する団体のアシスタントも務める。「いつかは自分が運営する音楽教室をもち、コンサートの企画もどんどんやっていきたいですね」

夢は丹霞郷でのコンサート

 現在は埼玉を拠点に、小学1年生から70代までの生徒に個人レッスンを行い、フルートアンサンブル(合奏団)の講師としても活動。都内ではライブなども企画し、長野県内でも若手芸術家支援事業「ネクスト」登録アーティストとして、長野県庁や長野市ホクト文化ホールのコンサートなどに出演した。飯綱町では「アップルミュージアム」や町民会館でも演奏したという。

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矢野さんは常に豊かな音での演奏を心がけている。「生徒には私が練習しているように一音一音を意識していただけるようなレッスンを考えつつ、本当によい音で音楽を楽しんでほしいと思っています。そのためにも、なるべくわかりやすく伝えるようにしています」

 「講師としては生徒の上達がやりがいですし、表現者としては、自分の演奏で感動してもらえ、客席と同じものを共有することで一体感を肌で感じる瞬間が楽しいですね」
 そして、いつかは飯綱町の自然のなかで演奏したいと話す矢野さん。
 「丹霞郷の桃畑のなかでコンサートをするのが夢ですし、ピアノが置いてある『むれ天狗の館』でも企画ができたらと夢見ています。さらに、いずれは音楽以外の方々ともつながって何か面白いことができたら。そんなことを考えながら、埼玉にいても常に長野県民、飯綱町民の気持ちを大切にしています」

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「息を直接当てて楽器を吹くフルートは、人間の声に近いようなところも魅力」と話す矢野さん。アンサンブルや個人レッスンのほかに、ブライダル会場での演奏や、カフェ、レストランなどでも演奏し、自分でコンサートも企画している。

PROFILE

長野市出身、小学校3年時に飯綱町に移住。1985年生まれ。飯綱中学校で吹奏楽部に入学し、フルートパートに。2004年、小諸高校音楽科を卒業し、武蔵野音楽大学器楽学科フルート専攻入学。在学中に学内のコンサートやオーケストラ、ウィンドアンサンブルの出演メンバーに選出される。2008年、第18回日本クラシック音楽コンクール木管楽器部門全国大会4位入賞。結婚後、埼玉県在住。

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