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054 長野市消防局通信指令課 増田好幸さん

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町としては協力し合える形をつくっていくしかない。
結局、顔の見えるつながりが大切です。

長野市消防局に勤務し、119番対応を行っている増田好幸さん。29歳の時に長野市から飯綱町の実家に戻り、地域活動に積極的に参加しながら、飯綱町のこれからのあり方も勉強。まずは地元、芋川地区への貢献を目指している。

地域の会議に積極的に参加

 体を動かすことが好きで、人の役に立ちたい思いから消防士になった増田さん。現在は長野市消防局通信指令課で119番通報の応対や最新システムを使った配車手配、情報収集など、迅速かつ正確な判断を行っている。
 私生活では26歳で結婚。飯綱町を出て長野市で暮らしていたが、専業農家だった父の他界を機に、母の手助けと実家の農業の維持、将来的な子育て環境も考えて帰郷した。3児の父となった今は、消防局の勤務形態が丸一日非番になることも多いため、保育園の送迎や学校の行事には積極的に参加している。また、地域活動にも興味をもち、知り合いが委員を務める飯綱町総合戦略推進会議も見学。現在は町庁舎建設検討委員と議会だよりのモニターを依頼され活動している。

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長野地域(長野市・飯綱町・信濃町・小川村)の住民の安全な暮らしを守る長野市消防局で、救急隊員を経て、現在は今年導入したばかりの高機能消防指令情報システムを活用した119番対応をしている増田さん。「救急の場合、患者さんとの接触は家族の緊張感もありますし、現場対応のミスから症状の悪化も考えられるので、気を付けることがたくさんあります。そうした現場を知ったうえで、知識と経験を求められる現在の通信指令課に従事している意味は大きいです」

顔が見えるつながりが大切

 そのような町の委員を任されているからには、地域でつながりをつくっていきたいと話す増田さん。
 「帰郷したばかりの頃は周りにあまり知り合いがいませんでしたが、つながりができた今は職業柄、災害に備え地域で顔が見える関係をつくることを心がけています」
 また、少子高齢化には危機感を抱いているが、全国的な問題でもある分、町内では少ない人数で確立できる形づくりが大切だと話す。
 「今後、人手が減り、行事の役員など一人あたりの負担増加も考えられます。そこで無駄なものはやめ、必要なものは皆で協力し合うのが理想。そのために大切なのは、顔が見えるつながりです。私としては、まずは地元・芋川地区で貢献し、いずれは町の助けになっていけたら」
 そこで、地区内では公民館活動などに積極的に携わっている。
 「お祭りをやめる地区もあるようですが、私は自分の子どもに見せてあげたい。とはいえ職業柄、練習参加は難しいので、維持には皆の協力が必要です。それぞれが何らかの役割を担わなければいけない。田舎はこのように面倒なところもある分、都会では味わえないことも多くあります。だから皆、仕事や都合があるなかで無理せず、いいつながりをつくっていけたらいいですね。それにより気の合う仲間ができ、いい地域にしていけたらと思っています」

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地域のイベントにも積極的に参加している増田さん。芋川公民館の夏祭りでは地域おこし協力隊の植田さんとコーヒー屋台を出展した。「社会福祉協議会の自然体験活動『がぁたく塾』など、町内には子どもが自然環境と触れ合える企画があるのも魅力です」

PROFILE

飯綱町芋川出身・在住、1980年生まれ。高 校卒業後、公務員専門学校に通い、2000年、長野市消防局に入局。通信指令課、救急隊員を経て、2017年4月からは再び通信指令課に配属。飯綱町では町庁舎建設検討委員と議会だよりのモニター、地区の公民館役員を務める。8歳の長男、5歳の長女、1歳の次女の父。

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