トップいいづなびとIIZUNA 100 PROFESSIONAL PEOPLEその他048 富士通フロンティアーズ LB 竹内修平さん

IIZUNA 100 PROFESSIONAL PEOPLE

048 富士通フロンティアーズ LB 竹内修平さん

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チームの連覇と世界大会での活躍を目指しているので、
飯綱町の皆さんに応援していただけたらうれしい。

大学から始めたアメリカンフットボールで日本代表に選ばれ、現在は社会人リーグ・Xリーグの日本トップチーム「富士通フロンティアーズ」のディフェンスとして活躍する竹内修平さん。チーム連覇と世界大会での活躍を目指し、人一倍の努力を重ねている。

未知なるアメフトの世界へ

 「ホイッスルが鳴るまで全力でプレーし、最後まで諦めないのが自分らしさ。それを大切にしています」
 こう話す竹内さん。高校まではバスケットボールに熱中し、大学ではアメフト部の監督から素質を見込まれ『一部リーグ昇格のために力を貸してほしい』と頼み込まれ、悩んだ末に入部を決めた。
 「バスケを続けたい思いもありましたが、高校の監督から『一流プレーヤーはどんなスポーツでも一流』と言われていましたし、バスケでの努力は誰にも負けない自信があったので、その積み重ねを生かし、負けたくないとも思いました」
 とはいえ、アメフトは全くの初心者。そこで、プロの動きを盗もうとビデオ映像をとにかく研究して真似た。監督も竹内さんの性格や特性を理解し、適性を踏まえてアサインメント(決まった役割やパターン)に縛られず、自由な動きをさせてくれたという。
 そして、監督の推薦もあって、大学3年時には社会人選手に混じり、日本アメフト75周年記念事業「ノートルダム・ジャパン・ボウル2009」の日本代表に選出。
 「通常、学生は一部リーグ上位校からしか選抜されないのでうれしかったですね。でもレベルが違い、技術も用語も知らないことが多く、違うスポーツのようでした。それでも代表チームのヘッドコーチが将来を期待し自分を選んでくれたことは忘れないようにしようとプレーしました」
 こうした経験を大学のチームにフィードバック。大学4年時に念願の一部リーグ昇格を果たした。

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これまで数々の賞を受賞。中央はXリーグで最も勇敢とされる選手に贈られる「棚橋賞(ウォリアーズアワード)」。バスケ時代に培ったフェイントやオフェンスの動きはアメフトに生かされているそうで、「ビッグプレーをして会場を盛り上げた時は気持ちがいい」と話す。

世界大会を目指して

 卒業後は富士通グループに入社。営業職とアメフトを両立させている。
 「1年目はチームになじめず試合にも出れず、不完全燃焼でした。2年目はその状況に危機を感じ、毎日の練習を意味あるものにしようと、練習もトレーニングも人一倍多く取り組み、練習後は必ずビデオを見て改善点を明確にしました。コーチも熱心に指導してくれました。2年目の踏ん張りがなければ、今はありません。追い込まれていました」
 こうした努力が実り、2015年には第5回IFAFアメフト世界選手権大会の日本代表に選出。「富士通フロンティアーズ」も2014、16年と日本一に輝いた。
 「今後の目標は、チームの連覇とビッグゲームでの活躍です。そして2019年の世界大会では、2015年に惨敗したアメリカにどこまで立ち向かえるか、もう一回勝負したいです。そのためにも、飯綱町の皆さんに応援していただけたらうれしいです」

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「飯綱町の自然や穏やかな生活、三世代家族で育った愛情が自分の人間性をつくってくれた」と竹内さん。辛い時も「結果を出して応援してくれる家族を喜ばせたい」という思いが力になった。「町内にもシーズンを通してアメフトの活動を知ってもらえる場があるとうれしいですね。地元の人の応援はやる気にもつながります」

PROFILE

飯綱町栄町出身、神奈川県在住。1989年生まれ。小5からバスケを始め、高校まで継続。2007年日本福祉大学福祉経営学部進学。アメフト部に入部し、「ノートルダム・ジャパン・ボウル2009」日本代表選出。2010年、チーム初の一部リーグ昇格に貢献。2011年に卒業し、富士通グループの株式会社PFUに入社。富士通フロンティアーズ所属。

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