この記事を機に町の人とふれあう機会が増え、
ダンスで少しでも飯綱町に貢献できたらうれしい。
長野県を本拠地に活動するプロバスケットボールチーム「信州ブレイブウォリアーズ」のチアリーダーズチーム「ジャスパーズ」。主力メンバーとしてチームを牽引する高城世莉奈さんは踊る楽しさを感じながら、招待されるさまざまなイベントを盛り上げている。
踊る場を求めチアに参加
見ているだけで笑顔になるような、はつらつとした明るさとキレのあるダンスで会場を盛り上げる「ジャスパーズ」。初代キャプテンを経てアシスタントディレクターを務める「SERINA」こと高城さんは、6歳から新体操を習い、長野西高校入学後は全国優勝経験が豊富な部活動・バトン班で活躍。そして、社会人1年目の20歳の時に「信州ブレイブウォリアーズ」のプロリーブ参入に合わせて「ジャスパーズ」立ち上げが決まり、バトン班の外部顧問だった阿部美音子先生がチーフディレクターに就任したことから、公募メンバーに応募した。
「私は先生がほとんど練習に出られないなかでキャプテンを任されました。でも、最初は訳もわからず、運営会社(一般社団法人信州スポーツアカデミー)に相談をしながらの手探りの状態。3~4年目にようやく自分たちの方向性も定まってきて、先生に踊りたいダンスや曲の提案ができるようになりましたね」
バスケットボールのシーズンは10月から4月。その間、県内で開催される全試合には「ジャスパーズ」が出場するほか、1年を通して県内各地のイベントや祭りにも出演している。出演料はほとんどなく、ほぼボランティアだという。
「でも、部活動を経て、まだ踊れる場所があるのがうれしいです。自分の大好きなものを多くの人に見てもらえることに感謝していますし、そのなかで緊張し、興奮し、踊る楽しさを味わえるのがやりがいです。試合では観客と一緒に盛り上がれるのもいいところですね」
踊りを通じて地域に貢献
飯綱町でもこれまでに「ジャスパーズ」として町民運動会で踊ったほか、母校の三水第一小学校で講演をしたこともある高城さん。
「やはり町内のイベントに招いていただけたら出たいですし、母校で話ができたのはうれしかったです。こうして少しでも町に貢献できたらいいですね。町内には『ジャスパーズ』を知らない人も多いと思うので、この記事をきっかけにふれあえるようになったらうれしいです」
踊ることが好きで、充実した日々を過ごしす高城さん。全力で好きなことに向かう姿は、いきいきと輝いていた。
PROFILE
飯綱町普光寺出身、在住。1991年生まれ。6~15歳まで長野市内の新体操教室に通う。高校は英語を学ぶために国際教養科がある長野西高校に入学。部活動のバトン班では副班長を務めた。卒業後は短期大学を経て、2010年、長野市内のソフトウエア開発会社に入社。同年「ジャスパーズ」に加入。3年間キャプテンを務め、2014年からアシスタントディレクターに着任。