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028&029 「夢のたね」青山雄飛さん・由佳さん

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自然とともにある暮らしを楽しみ、
子どもたちに可能性のたねをまきたい。

飯綱町倉井で24年間にわたって里山教育を行う幼稚園「大地」の園長夫妻の長男として育ち、世界放浪の旅を経て「夢のたね」を設立した青山雄飛さん。現在は妻の由佳さんと自給自足の暮らしを楽しんでいる。

世界放浪後「夢のたね」設立

 21歳で世界放浪の旅に出た青山雄飛さん。ネパールでヒマラヤトレッキングを経験したことで登山にはまり、アフリカ・ウガンダの孤児院兼小学校ではボランティア活動を経験。その子たちに恥じない生き方のために何かをしたいと考えるようになった。そして、アメリカ・アラスカ州のデナリ(マッキンリー)で会心の登山をするなかで、子どもたちに自分の経験を伝え、野外活動も行いながら「やりたいことはなんでもできる」という可能性のたねをまきたいと考えたという。
 「楽しくてしようがないことを自分だけで感じているのはもったいない。その溢れた気持ちを伝えたいと思いました」
 こうして帰国後、「夢のたね」を設立。世界の旅の話をしながら各国の料理を作ったり、登山やマウンテンバイクツアーをしたり、映画の上映会を開催したり。そのなかで、妻の由佳さんと出会った。

自然と調和した生活へ

 「夢のたね」設立後、サーフィンも始めた雄飛さん。しかし海のゴミに辟易し、徐々に洗剤や電気を使わない生活にシフトしていった。
 「ずっとウガンダの子たちや世界のためにできることを模索していましたが、生活を変えるだけでもよいと考えるようになりました。世界のさまざまな現象は、もとを正せば一人ひとりがどう生きているか。だから、個人の生活を変えることが社会貢献だと思ったんです。できることから始めた生活は、登山やサーフィンと同じ楽しさがありました」
 こうして2年前からエネルギーを自給し、自然農も実践。今年4月には、地元の飯綱町から水資源が豊富な野沢温泉村に移住した。

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飯綱町では雄飛さんの祖父母宅の離れで暮らしていたふたり。晴れた日は山中の畑で眠る自由な生活を楽しみ、野沢温泉村の限界集落の空き家に移住した。裏山から水を引ける環境で、家の前には耕作放棄地だった田んぼや畑があり、村内には共同浴場や共同の「洗濯場」があって、洗濯やお菜洗いができる文化が気に入ったと話す。自然農の畑仕事や裏山での山菜採りが日課。

 「今は電気をソーラーパネルで自給し、ガスを使わずかまどで火を焚いたり、湧き水を利用したり、野菜の世話をしたり、自然の恵みをいただく生活が一番楽しい。その時々でやりたいことをやるのが『夢のたね』です。12月には赤ちゃんが生まれる予定で楽しみです」
 自分たちで育てた野菜は体に合い、おいしくて安全でパーフェクトだと話す雄飛さんと由佳さん。
 「これからもこの生活を続け、この先どうなっていくかを楽しみに暮らしています」

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壁に取り付けた畳1畳ほどの大きさのソーラーパネルで、生活する電気も映画上映のためのLEDプロジェクターもすべてまかなう。冷蔵庫はなく、食材は冷たい湧き水に浸け、自然の恵みを大切にするよう心がけている。ゆくゆくは畑も種をまくのではなく、自然に育つ食材を採る生活にしていく予定だ。

PROFILE

雄飛さんは飯綱町倉井出身、1988年生まれ。NPO法人大地を営む両親のもとで育ち、大学中退後、2010年世界放浪へ。2012年、帰国し資金を貯め、翌年、カナダの登山学校に入学し、デナリ登頂。同年「夢のたね」設立。由佳さんは新潟県上越市出身。2010年から飯綱高原のグリーン・ヒルズ小学校教員を務め、2015年退職。山小屋勤務を経て、2017年、雄飛さんと結婚。

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