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IIZUNA 100 PROFESSIONAL PEOPLE

089 株式会社ミスズライフ 信越営業所営業業務課 保坂崇裕さん

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飯綱町の方には、循環型の農業を心がける
ミスズライフを知ってもらえるとうれしい。

飯綱町に本社を構え、カットぶなしめじの日本一のシェアを誇るミスズライフ。保坂崇裕さんは日々大量に寄せられる全国からの注文に対応し、トラブルのない円滑な流通を支えている。

円滑な流通が仕事の要

 今や当然のようにスーパーで見かけるカットぶなしめじを業界に先駆けて開発し、日本一のシェアを誇るミスズライフ。1991年に創業し、レストランチェーン等への新たな提案としてカットぶなしめじを商品化した。いち早く生産の機械化も導入し、2006年には日本初のカットぶなしめじ専門工場も新設。顧客は関東圏を中心に北海道から沖縄まで広がっている。
 その営業事務として顧客からの注文をまとめ、全国の量販店やレストランチェーンなどへの発注を取り仕切っているのが、保坂さんだ。
 「多い時には1日に100件を超える注文が入りますが、その注文方法は電話やファックス、メール、インターネット上のシステムを使うなど、それぞれの取引先で異なります。また、商品も約30種類以上アイテムがあり、納期もそれぞれに異なるので、毎日生産工場の状況を見ながら注文を振り分け、指定された期日に間違えなくお届けすることを第一に心がけています。適正在庫の確保と欠品のない円滑な流通が私の仕事の要。何事もないことが一番ですからね」
 レストランやスーパーが365日動く限り、保坂さんの仕事もお盆や正月など関係なく動くという。そうしたなかで、どんなに忙しい状況でもトラブルなく出荷することは仕事として当然ではあるものの、やはりやりがいを感じると話す。

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近年は大粒で新食感の「ぶなクイーン」という商品も開発したミスズライフ。新技術とシステムを最大限活用することで新たな主力商品も見出しているほか、長野駅前や善光寺門前で直営レストランも経営し、事業を拡大している。
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カットぶなしめじ開発にあたり、ミスズライフでは切断に適した種菌品種を開発し、加熱に耐える固さや見栄えのよさ、袋詰めにしやすいブナシメジを生産。急速冷凍技術を生かし、需要が高まる秋の飲食チェーンへの安定供給も可能にした。

付加価値ある商品の魅力

 介護職を経て、2009年に入社した保坂さん。ミスズライフが農業生産法人であることに当時興味をもったという。
 「当社は循環型の農業を大切にしており、例えばブナシメジの廃培地(採取した後の培地)やカット後の石突きを肥料にすることで、ベビーリーフをはじめとした野菜を生産しています。また、豪雪地帯の新潟県津南町に生産拠点があることを生かし、雪室で貯蔵することで糖度が上がった野菜をカットし、パック商品として販売しています。このようにストーリー性や付加価値がある商品が生み出せるのが、当社の面白さですね」
 そんなミスズライフは、旧三水第二小への図書費用の寄付などは行っていたものの、飯綱町との直接的なつながりはまだ強くはない様子。しかし、会社の伸展は雇用創出も含め、地域の発展に欠かせないもの。そうしたなかで「地域の方には当社がどのような会社か知ってもらえるとうれしい」というのが保坂さんが飯綱町に抱く思いだ。

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さまざまな方法で寄せられる注文をパソコンに手入力することで流通を管理しているが「アナログな部分が多いので、もっと効率化して長野県内外7カ所の生産拠点で標準化することで、より使いやすいシステムにしていきたい」と話す保坂さん。業務の効率化を図ることで、さらにレベルアップした受注システムの確立を目指している。

PROFILE

長野市出身、1984年生まれ。介護職を経て、2009年に株式会社ミスズライフ入社。半年間、黒姫工場でブナシメジの培地の瓶詰めを行った後、冷凍ブナシメジ製造に従事。その後、現在の営業事務に異動。全国の取引先からの受発注を担当し、2011年新設の西海工場(長崎県)や2014年新設の能登工場(石川県)では受発注担当者の指導も行った。

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