素晴らしい環境に恵まれた
いいづなリゾートスキー場を残していきたい。
スノーボード業界に携わりつつ、いいづなリゾートスキー場で働いてきた千村映里さん。飯綱町の環境もスキー場も大好きだと感じるなか、存続問題が浮上し、子どものためにも残したいと考えている。
大好きなボード業界へ
「子どもの頃から親しんだスキー場で、スキーを覚えたのもここ。働かせてもらい、縁あってここで結婚もできました(笑)。いいづなリゾートへの思いは大きいですね」
小さな頃からいいづなリゾートスキー場に通っていた千村さん。都内のファッション系専門学校で学んだ知識を生かし、大好きなスノーボード業界で初心者向けの量販用ボードを製造する都内のメーカーに就職し、週末は全国各地の催事場で開催されるスノーボード用品販売イベントで展示販売しながらスノーボードの楽しさを伝え、平日はいいづなリゾートで働いた。
そうしたなか、いいづなリゾートのパーク作りをしていた遊さんと結婚。出産を機にメーカーの仕事は休み、現在はいいづなリゾートのチケット売場で主に働いている。
スキー場を存続させたい
「長野市からの近さはすごく魅力で、特にナイター営業している施設は近郊にないので、仕事後に毎日来る人もいます。コースもナイターにちょうどいい。ナイター営業が町の文化財になっていいと思うほど、個人的にはスキー場存続を願っています」
いいづなリゾートスキー場への熱い思いを話す千村さん。飯綱町への愛も深いという。
「山も霊仙寺湖周辺もサンクゼールも素敵で、観光資源が豊富。長野県を凝縮しているようです。特に北信五岳道路の風景は感動で泣けるほど。県外でもあんなに大きな山を5つ見渡せる素晴らしい景色はありません。一大リゾートになれる要素は多々あると思います」
実際、ここ数年はいいづなリゾートを利用する外国人も増え、リフトと徒歩で山頂に行き、昼食を食べて下山する遊び方をしているとか。
「町全体でもっと観光をPRすれば、さらに発展できると思います。それに子育て世代になって思うのは、子どもにもスキーなど自分と同じ体験をしてほしいということ。その面でも飯綱は本当にいい環境です」 だからこそ、この本に掲載の若者たちが町を盛り上げようとしているのは、よい流れだと感じるという。 「その動きが最終的にスキー場の存続につながっていけば、すごくハッピーです!」
PROFILE
長野市出身・在住、1984年生まれ。都内のファッション系専門学校を卒業後、長野市のアパレル企業で4年間働き、都内の量販用スノーボードメーカーで板やウエアのデザインを提案。週末は全国の催事場で販売し、平日の冬はいいづなリゾートスキー場、夏は信濃ゴルフ倶楽部で働いた。2014年同スキー場でディガーをしていた遊さんと結婚し、出産。現在は同スキー場でパート勤務。