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081 いいづなリゾートスキー場スタッフ 千村映里さん

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素晴らしい環境に恵まれた
いいづなリゾートスキー場を残していきたい。

スノーボード業界に携わりつつ、いいづなリゾートスキー場で働いてきた千村映里さん。飯綱町の環境もスキー場も大好きだと感じるなか、存続問題が浮上し、子どものためにも残したいと考えている。

大好きなボード業界へ

 「子どもの頃から親しんだスキー場で、スキーを覚えたのもここ。働かせてもらい、縁あってここで結婚もできました(笑)。いいづなリゾートへの思いは大きいですね」
 小さな頃からいいづなリゾートスキー場に通っていた千村さん。都内のファッション系専門学校で学んだ知識を生かし、大好きなスノーボード業界で初心者向けの量販用ボードを製造する都内のメーカーに就職し、週末は全国各地の催事場で開催されるスノーボード用品販売イベントで展示販売しながらスノーボードの楽しさを伝え、平日はいいづなリゾートで働いた。
 そうしたなか、いいづなリゾートのパーク作りをしていた遊さんと結婚。出産を機にメーカーの仕事は休み、現在はいいづなリゾートのチケット売場で主に働いている。

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「スノーボードの魅力は、自然のなかで遊べること」と千村さん。特にいいづなリゾートのナイター営業は、レストランで100円カレーを提供するなど長野市のスキー・スノーボード好きの若者やレースをやっている小学生たちを応援しているのを感じるそうで、「ここがなくなったらほかに行くところがない人が続出するくらい、ナイターの需要は相当あると思っています」という。現在は3歳の子どもを育てており、いいづなリゾートでは飯綱町の小学生のシーズン券が1,000円で作れるため「子どもが小学校に上がったら飯綱町に移住したいくらい」と話す。「雪遊びをするなら、子どもにスキーを教えたいですね」

スキー場を存続させたい

 「長野市からの近さはすごく魅力で、特にナイター営業している施設は近郊にないので、仕事後に毎日来る人もいます。コースもナイターにちょうどいい。ナイター営業が町の文化財になっていいと思うほど、個人的にはスキー場存続を願っています」
 いいづなリゾートスキー場への熱い思いを話す千村さん。飯綱町への愛も深いという。
 「山も霊仙寺湖周辺もサンクゼールも素敵で、観光資源が豊富。長野県を凝縮しているようです。特に北信五岳道路の風景は感動で泣けるほど。県外でもあんなに大きな山を5つ見渡せる素晴らしい景色はありません。一大リゾートになれる要素は多々あると思います」
 実際、ここ数年はいいづなリゾートを利用する外国人も増え、リフトと徒歩で山頂に行き、昼食を食べて下山する遊び方をしているとか。
 「町全体でもっと観光をPRすれば、さらに発展できると思います。それに子育て世代になって思うのは、子どもにもスキーなど自分と同じ体験をしてほしいということ。その面でも飯綱は本当にいい環境です」  だからこそ、この本に掲載の若者たちが町を盛り上げようとしているのは、よい流れだと感じるという。  「その動きが最終的にスキー場の存続につながっていけば、すごくハッピーです!」

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いいづなリゾートの一角に2017年リニューアルした「Cafe Liberty Bell」。プロデュースは前号P40掲載の高野のぞみさんで、千村さんとも仲がいい。

PROFILE

長野市出身・在住、1984年生まれ。都内のファッション系専門学校を卒業後、長野市のアパレル企業で4年間働き、都内の量販用スノーボードメーカーで板やウエアのデザインを提案。週末は全国の催事場で販売し、平日の冬はいいづなリゾートスキー場、夏は信濃ゴルフ倶楽部で働いた。2014年同スキー場でディガーをしていた遊さんと結婚し、出産。現在は同スキー場でパート勤務。

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