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079 Racing dress up produce EDEN 代表 高山起八さん

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自動車から地域を盛り上げ、
将来は家族で楽しめるショールームを作りたい。

自動車好きが高じて、レース参戦からカーデザインを手がけるようになった高山起八さん。大手メーカーやディーラーとのコラボでモーターショーやレースに携わりながら、飯綱町の活性化も考えている。

レースからデザインへ

 華やかなモーターショーの世界。飯綱町の生活とは異次元のように感じるが、そんなドレスアップカーとレーシングカーのデザインを町で手がけるのが高山さんだ。幼少期から乗り物が好きで、小学生で本格的なカートに乗り、高校時代はいち早く車に携わる仕事をしたい思いから、カー用品チェーンでピットスタッフとして働きつつ、定時制高校に通った。卒業後はエアロパーツ造形や板金塗装を行うエアロメーカーに就職。長野を拠点に全国の系列メーカーで修業も積み、全国のカスタムカーの展示会「オートサロン」を回るようになった。
 レースでは軽自動車レースのシリーズ戦を転戦。速く走るため、また格好よく見せるために自分でデザインしようと思い、エアロメーカーでの経験も生かし、業界が分かれているレーシングカーとドレスアップカーの融合を目指して2013年に独立した。

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カーデザインでは、必ずクライアントにチーム名の由来や社名の意味、レースの目標、プロドライバーのイメージカラーなどを聞き、一つひとつ意味のある配置や配色を心がけている。現在はアパレルブランド「DIVINER」ともコラボし、2018年4月からは県内のイエローハットや量販店などで取り扱い開始。その他、長野の自動車屋では手に入らない自動車部品を卸し、広めていくことで長野を盛り上げたいと話す。地域貢献においても、年2回、飯綱町限定で1本500円でタイヤ交換を行い、車検も行っている。

車で地域を盛り上げたい

 現在は、飯綱町でカーデザインをしつつ、長野市と中野市で分業し、一般整備からレーシングカーのエンジン整備と搭載まで行っている。
 「デザインした車に観客が集まり、高速でサーキットを走り、表彰台に上がる姿を見るのはやりがいです」
 デザインはライン1本も全て意味があるよう配置し、うるさすぎず目立つ配色を心がけている。現在は今期からレースに参戦する大手自動車メーカーに声をかけられ、2台のレーシングカーのデザインを担当。メーカーに提案できる立場になり、手応えを感じている。
 「最近、若者の車離れと言われますが、それは僕ら作り手の責任です。きちんとしたカスタムを知らない作り手が多い。だから、僕がやり続けないといけないと思っています。夢を実現するデザインメーカーとして、全国でいろいろなメーカーと知り合える利点を生かし、最新商品を長野にフィードバックしていきたいですね」
 飯綱町でも地域イベントには率先して協力したいと高山さん。いずれはカフェブース併設のショールームを町に作りたいと話す。
 「『エデン』のブランド名の由来は『楽園、たまり場』なので、家族で楽しめる店を作っていきたいですね」

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中高時代はスノーボードにも熱中し、ライダーとして競技にも参加していた高山さん。現在はスノーボードやスノーモビルのデザインも手がけ、大会サポートも行うほか、自社でスノーボードのジュニア育成クラブにも力を入れている。

PROFILE

飯綱町福井団地出身・在住、1987年生まれ。幼少期から中学・高校ではカートやスノーボードに夢中になる。長野工業高校定時制に通いつつイエローハットで働き、バイクレースに参戦。18歳でダートトライアル総合チャンピオンになり、軽自動車レースではシリーズ戦に参戦し全国を転戦。卒業後はエアロメーカーで働き、2013年独立。妻の果優(みゆ)さんとメカニックスタッフと働く。

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