トップいいづなびとIIZUNA 100 PROFESSIONAL PEOPLEサービス077 有限会社クリーンサービスサトウ 部長 佐藤憲顕さん

IIZUNA 100 PROFESSIONAL PEOPLE

077 有限会社クリーンサービスサトウ 部長 佐藤憲顕さん

佐藤憲顕さん.jpg

排水はどこでも必ず出るものなので、
地域で幅広くつながっていきたい。

婿養子として、排水管の高圧洗浄を主に行う妻の家業を継いだ佐藤憲顕さん。飯綱町で暮らし、社長である義父とペアを組んで働きながら、町の商工会にも参加し、地域の輪を広げている。

自然の流れで妻の家業へ

 沖縄で8人兄弟の7番目として育ち、派遣会社に勤めたことで長野市に派遣された佐藤さん。職場で妻のあやさんと出会って20歳で結婚し、排水管の高圧洗浄をメインに行うあやさんの実家が営む「クリーンサービスサトウ」に入った。
 「仕事内容に興味もあったし、後を継いだほうが将来のためにもいいと思ったので、自分からやりたいと社長に申し出ました。社長も酒が好きなので、飲み交わしながら自然に『一緒に仕事をしていこう』という話になっていきましたね」
 同社はもともとあやさんの父・今朝人さんが41歳で立ち上げた会社。アメリカで研修し、ロート・ルーター社の高圧洗浄機を周囲に先駆けて導入した。
 「ホースだけでも7種類あって、特殊なうえに、どの機械を使うかも現場で判断しないといけません。現場は毎日違うので、その都度やり方も異なり、初めのうちは苦労しましたね。地域の道もわからず、間違えて社長に怒られたり。覚えるまでは大変でした」 
 5年ほどかかって一人前になり、現在は大型スーパーやデパート、マンション、店舗、個人宅など、排水管がある場所の仕事は全て請け負っているという。
 「油をよく使うラーメン店やファミレスの排水管など、生活排水の詰まり、トイレの詰まり、水道・蛇口の水漏れなどがよくある仕事で、主に高圧洗浄で詰まりを除去しています。特に営業活動はしたことはなく、特殊な仕事なので口コミでの依頼が多いですね」
 そうしたなかで佐藤さんが心がけているのは、電話などで呼ばれたらすぐに対応すること。
 「排水管のトラブルは緊急事態なので、できるだけ早く現場に向かいます。そして詰まりを解消し、お客さんが喜んでくれることは、やはりやりがいです」

佐藤憲顕さん.jpg
必ずふたり一組で仕事をし、ひとりが車で待機してエンジンを操作、もうひとりが何百mも離れた現場で作業をする。無線機も通常のものでは地下で通じないため、特殊な簡易無線機を使用。大型店舗やマンションは定期的に洗浄し、長野県内のイオンは全て担当している。仕事の範囲は長野県内のみならず、隣県の新潟県や富山県にも及ぶ。

多様な人脈を広げたい

 26歳の時には仕事の利便性も考え、あやさんの実家近くに家を購入。長野市から引っ越し、飯綱町商工会や地区の消防団にも入った。
 「知り合いに誘われて入ったのですが、やっていくうちに楽しくなって続けています。福井地区の秋祭りにも参加しているので、そういう形で地域に貢献できたらいいですね」
 こうして、全て自然で順調な流れで今に至ると話す佐藤さん。
 「排水はどこでも必ず出るものなので、業種に関係なく人脈を広げ、地域で幅広くつながっていけたらいいと思っています」
 今朝人さんと和やかに働く様子からも、佐藤さんの飯綱町での仕事と暮らしの充実が伝わってきた。

佐藤憲顕さん.jpg
「排水管のトラブルを自力で直す人もいますが、一時的に解消されるだけなので、自力では直さず、高圧洗浄のプロを呼んでほしい」と話す佐藤さん。水が使えない現場ではアルミの電気ワイヤだけで洗浄も行うという。

PROFILE

沖縄県出身・飯綱町福井団地在住、1984年生まれ。旧姓玉城。18歳で派遣会社から長野市に派遣され、鉄筋工として勤務。20歳であやさんと結婚し、あやさんの実家で営む有限会社クリーンサービスサトウに入社。26歳で飯綱町福井団地に移住。飯綱町商工会に参加し、地区消防団にも入団した。中1、小5、小2の3人の息子をもつ。

カテゴリー