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009 声のお仕事「mimmit(ミミット)」 代表、フリーアナウンサー 沢井美和さん

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町の観光や産業をPRする制作の場に
携われたらいいですね。

7年前に飯綱町に引っ越したフリーアナウンサーの沢井美和さん。テレビ局やラジオ局の仕事を経て女性MC・リポーターのグループ「声のお仕事『mimmit』」を立ち上げ、現在はナレーションや司会業などをこなしている。

 「フリーアナウンサーという仕事は『縁の下の力もち』だと思っています」と話す沢井美和さん。単に原稿を読み上げるだけでなく、相手の考えやイベントの内容を丁寧に聞き出し、本質をとらえたうえで魅力を紹介したり、事前調査を行うことで会場を盛り上げたり、プロジェクト自体にもコーディネーターのように携わることで成功に導いている。そんな沢井さんのモットーは「どんな仕事でもなんとかする」ということ。
 「ローカルでは専門分野に特化した仕事だけではやっていけないので、『あの人に頼めばなんとかしてくれる』と思っていただけることが大事だと思っています。そのためにも仕事は選ばず『なんでもやれます』と伝えています」
 実際、これまでにはテレビやラジオの仕事のほか、各種司会や声優(7つの声を使い分けたことも!)、ナレーション、役者などで広く活躍。多彩な経験を積んできた。
 そんな沢井さんが声の仕事に携わるようになったのは24年前。出身地の山口県でラジオ局のアルバイトからこの業界に入り、結婚を機に長野へと移住したあともメディア関係で活動した。そして、ちょうど10年間務めていたテレビリポーターの仕事を卒業して一区切りを迎えた時に、長野県内で活動する女性MC・リポーターで作るグループ「mimmit(ミミット)」を設立。現在はメンバー各自が得意分野を生かしつつ、互いの仕事を見学することで視野を広げているという。沢井さんの主軸はナレーションと司会業。2010年に移住した飯綱町では、サンクゼールのシードルイベントの司会をしたこともある。 
 「目の前にいるお客さんの反応を見ながらの司会業は、やはりやりがいがありますね。それに、たくさんの人に出会ってさまざまな情報を知り、人に伝えたい気持ちが強いので、この仕事は楽しいです」

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同世代の仲間同士が集まって仕事ができたほうが互いに助け合え、営業活動もしやすいと感じたことから設立した「mimmit」。当初は4人だったメンバーも今では16人に増えた。仕事のことだけでなく、子育てや家族、近所付き合いのことなど、なんでも相談し合える姉妹のような関係だ。

 そうした技術や気概をもって、沢井さんが今やりたいと思うことのひとつが、飯綱町のPRに携わる仕事だ。
 「実は今まであまり町の仕事に携わる機会がなかったのですが、今年、地域の組長を任せられることもあって、もっと町に関わりたいと思っています。北信地域の市町村の物産展イベントなどでは、県外でのプロモーションにMCとして同行することが多々あって、自分の経験や過去の取材で培った知識を生かして地域の魅力を紹介しているので、飯綱町でもそうした制作の場に携われるといいですね」
 そのためにも、町の活動や企画に積極的に目を向けていきたいと話す沢井さん。生き生きと語るその様子を見ていると、これから町のなかで新しいつながりが生まれるのではないかと期待がふくらむ。

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最近は婚活イベントの司会も多く、医療事務の専門学校ではスピーチコミュニケーションも教えている沢井さん。そうしたなかでコミュニケーションを苦手とする若者を目の当たりにし、発声や滑舌がよくなるノウハウを伝えることで、自信をもって話ができる力がつけられる場づくりなどの必要性を感じている。

PROFILE

山口県出身。幼少期からラジオが好きで、山口大学人文学部在学中にラジオ局でアルバイトに従事。大学卒業後は地元テレビ局が手がける情報番組のリポーターなども務め、1998年、結婚を機に長野に移住。リポーターなどの仕事で活躍し、2010年5月、アナウンサー仲間と「mimmit(ミミット)」を設立。同年より飯綱町福井団地在住。

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