この町が子どもの故郷になる
ルビン恵里さん
「この町の風景を眺めながら、子どもと散歩する何気ないひとときに幸せを感じています」
ルビン恵里さん(徳島県出身)は、大学進学とともに東京へ上京し、数年後に結婚。5 年前に夫のエバンさんと飯綱町に移住してきました。きっかけは、自然教育を推進するNPO 法人「大地」の活動を知ったこと。「都会での生活に大きな不満があったわけではなないのですが、子供たちの暮らしがどこか窮屈そうに感じていたこともあり、自然の中で学ぶ子どもたちの眼差しを見た時に、求めていたのはこれだと、この町で子育てがしたいと移住を決めました」。
飯綱町で暮らすようになってから、夏には野菜のおすそわけをもらったり、地域のお祭りに参加したりするようになり、今まで以上に身近な人たちのありがたみを実感するようになったそうです。「ここには、助け合える人間関係があり、地域の人たちが子どもたちを見守ってくれます。優しい人たちに恵まれて、この地が子どもたちのふるさとになることは、嬉しいかぎり」と恵里さん。地域活動にも頻繁に誘われ、東京にいる頃は地域活動に関わることもなかった暮らしが、飯綱町で暮らすことで主体的に関わることも多くなり、町内の方やご近所さんと想いを分かち合えることが、住み心地のよさにもなっているようです。
恵里さんは現在、翻訳の仕事を続けながら、週末になると、エバンさん、4人の子供たちと日曜大工や家庭菜園に勤しんでいます。畑を駆け回る子どもたちの姿を振り返り「ずっと夢に描いていた自然がそばにある生活。夫婦ともに満足です」と笑顔で話します。