トップライターKAORUさん「いらっしゃいませ!」 クリスマスマーケット・マルシェで子どもたちが商いを経験Vol.2

「いらっしゃいませ!」 クリスマスマーケット・マルシェで子どもたちが商いを経験Vol.2

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Vol.1の記事でご紹介したクリスマスマーケットの翌週、12月10日(土)には、いいづなコネクトEASTで「こどもクリスマスマルシェ」が開催されました。こちらはなんと、飲食以外は全て子どもによる出店という取り組みです。当日は、いいコネEASTで実施されている、しごとの学校プロジェクト「こどもマルシェの教室」に参加している子どもたちを中心に、かわいいお店が並びました。
 

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「こどもマルシェの教室」は、全4回の講座で構成され、小学校3年生から6年生の8組17人の子どもたちが参加していました。第1回では、それぞれの“好き”や“ワクワク”から、どんなものを作りたいか、売りたいか、どんなお店にしたいかを考え、第2回には、そのアイデアを形にして試作品を作りました。第3回ではお店の名前を決めたり、飾り付けや看板デザイン、商品の値段を考えたりしました。子どもたちは、真剣にファシリテーターの話を聞き、集中して作業していたそうです。ちょっと人見知りで、初めは教室に入ることに戸惑った子も、次第に馴染んで元気に作業することができました。

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講座では、自分が考えた商品の試作品を発表し、みんなからアイデアをもらってより良い商品に仕上げました


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自分の“好き”がたくさん売れてうれしかった。楽しかったです(「そらnoおと」Sさん)

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「これいいね」と言ってくれて、がんばったかいがあったと思いました(「ブラッド店」Hさん)

そして、第4回となる本番のマルシェには、こどもマルシェの教室以外に、当日参加の3組の子どもたちも加わりました。コルクの飾りを作ったお店や、スノードームのワークショップを開催した子どもたちは、材料は飯綱町に本社がある㈱サンクゼールに不用品を提供してもらい、アップサイクル(創造的再利用)したそうです。ゴミとして廃棄されるはずだったワインのコルクは、新たな価値を与えられトナカイのオブジェになりました。

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お客さんが「これすごいわ」「かわいい」と言葉をかけてくれてとてもうれしかったです(「くま&ひよこカフェ」Rさん)

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「くま&ひよこカフェ」で一目ぼれして購入したフェルトのりんごチャーム。フェルトのマスコットやキーホルダーは、どれも縫い目が細かくて小学生とは思えない完成度

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お客さんがコビン(小瓶)のネックレスを楽しそうに使っていてよかったです(「キラキラアクセサリー」Cさん)

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「積極的に優しく教えてくれてありがとう」という感謝の言葉がすごくうれしかった。感謝の手紙もすごくうれしかった(「にじいろや」Kさん)

このマルシェの特徴として、出店した子どもたちへ、お客さんに感想コメントを書いてもらう試みがありました。商品に対してだけではなく、お店の飾り付けや、接客、ワークショップの説明の仕方など、さまざまな視点からたくさんの感想が寄せられました。子どもたちにとって、これらの感想コメントは最高の贈り物になったようです。

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ホワイトボードに貼られた、お客さんからのたくさんの感想コメント

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値段じゃなくて、買った人の気持ちが大切だと思った (「とうめい店」Yさん)

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「接客がいい」と書いてくれた人がいてとてもうれしかったです(「YuYi(ゆーゆい)」Yさん)

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いろいろな人がいろいろな気持ちでいたんだな、ということが分かったのでよかった。うれしかった(「ながさきクリスマス」Yさん)

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子どもらしくもひときわ独創的で思わず動かしてみたくなる「ながさきクリスマス」の「ストロークリスマス」。赤いストロー部分を押すと、サンタが楽しく動きます

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ちょっと強面?のサンタさんと、こどもマルシェの教室を担当している大平さん

vol1で紹介した「クリスマスマーケットin IIZUNA」とvol2の「こどもクリスマスマルシェ」には、どちらもたくさんの小学生が生き生きと参加していました。こどもクリスマスマルシェに参加した6年生からは、「来年も出たいから、参加資格を中学生までに拡大して欲しい」という要望も出ているとか。

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マーケットを終え、振り返りの時間に修了証書をもらって笑顔の子どもたち

振り返ってみれば、飯綱町では今年1年間にたくさんのイベントが開催されました。暮らしを楽しむマーケット「いいづな結市(むすびいち)」、日本を旅する映画祭「飯綱町短編映画祭」、音楽フェス「GOOD CONNECTION IIZUNA」、「motor cycle&camp&music fes NO BORDER」、全国からクラフト作家が集まる「いいづなCRAFT」、いいコネと綿半がコラボした「いいコネまつり」などなど、自分たちが好きなことで飯綱町を楽しみたい、盛り上げたい、という思いを持った人たちが、大小さまざまに活動しています。がんばっている人を見ると応援したくなると同時に、自分たちもやってみようという思いも膨らむのではないでしょうか。子どもも大人も多様な人たちが、商売の初めの一歩を学べる「しごとの学校」には、こども向けだけでなく、もちろん大人向けの講座も充実しています。気になった方は、「しごとの学校」のホームページをチェックしてみてください。

しごとの学校ホームページはこちら→ ツクリバ
 

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