トップライターKAORUさんエアロビ、ヨガ、太極舞…なんでもこなす細マッチョ・杉山望先生を深掘りしてきた!

エアロビ、ヨガ、太極舞…なんでもこなす細マッチョ・杉山望先生を深掘りしてきた!

“美ボディシェイプエアロ”“すっぴんヨガ”“昼下がりの太極舞”……「廃校フィットネスSent.」のスタジオメニューを一人でこなす金髪のインストラクターが、今回ご紹介する杉山望さん(54)です。

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取材にうかがうと「外に出ましょう」と誘われ自然の中へ。いつも背負っているリュックには仕事道具一式とクリスタルが入っている

言葉のアクセントに、関西の方かな? という印象を受けますが、杉山さんは石川県出身。実家は割烹料理店で、一代で店を築いた板前の父と、苦労しながらそれを支えた母の元で育ちました。
「食器を並べたり片づけたり店の仕事を手伝いましたし、仕事の邪魔にならないよう一人で遊ぶ、わがままを言わない子どもでした。週末になると家族で出かける友だちをうらやましく思っていましたね」。
小学生のときから水泳教室に通い、中学時代は陸上部のキャプテンを務めたそうです。「場の空気が悪くなるのが嫌いでした。キャプテンを誰もやりたがらない。なら、私がやるよっていう感じです」。その頃からオールラウンダーの杉山さんは、短距離走、リレー、幅跳び、高跳び、ハードルと何でもこなす選手だったそうです。高校卒業後は、銀行に就職。結婚、出産を経て東京で3年、千葉で3年暮らします。「長男のアレルギーがひどくて大変でした。ちょうど小学校に上がるころ、夫に田舎で暮らさないかと言われて飯綱町(当時は牟礼村)に引っ越して来たんです」。現在は長男と義母との3人暮らし。長男は冷静なタイプで、杉山さんにとって良きアドバイザーなのだとか。

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浄化の効果があるというクリスタルを見せてくれました。透き通ってキラキラとしていて美しい
 
それまで専業主婦だった杉山さんですが、移住後は惣菜店で働き始めます。そして、忙しく働くなかで「仕事には体力が必要、体力をつけたい」と、長野市内のフィットネスクラブに通うことにしました。「まじめな性格だったことと、そのときのトレーナーが日本屈指のボディビルダーだったこともあって、週に3回筋トレをして3か月で立派な細マッチョに仕上がりました(笑)」。
そんな杉山さんを横目で見ていたヨガのインストラクターから「何でそんなに筋肉を鍛えてるの?ヨガやらない?」と誘われたことをきっかけにヨガを始めてみたところ、すっかりはまったそうです。「エアロビクスも始めて、県内、県外、いろんなところに出かけてはレッスンを受けて、まさに“フィットネス病”という様相だった」と振り返ります。しかし、ボディコンバットという格闘技の要素を盛り込んだ全身トレーニングで、けがをしてしまいます。
これをきっかけに、教わる立場から教える立場に転身。エアロビクスインストラクターを皮切りに、JWI認定パーソナルフィットネストレーナー、ウェーブリングストレッチ指導者、ストレッチボールインストラクター、太極舞インストラクター、ステップインストラクター、全米ヨガアライアンス認定RYT200終了と、数々の資格を取得しました。こうして、フィットネスならなんでもござれのインストラクター、杉山望ができあがったのです。なかでもヨガを始めたことによる影響は大きく、「ポーズだけではなく哲学的な深い学びが多くて、今まで鍛えてきた肉体的な部分と精神の部分が、“つながった”という感覚がありました」。

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スピリチュアルな感覚を大切にしている杉山さんは、知り合いに誘われて、戸隠奥社の水の流れを整える「沢活」に参加しています。「子どものころ住んでいた家の近所に滝があって、今でも水や、水に関係した神様にご縁を感じる」のだとか。「いい風の流れだなとか、川の水が元気だなとか。山や植物に会いに行くのも、エネルギー補給のような必然的な行動なんです」。自然エネルギーを用いた手当て療法レイキ(霊気)も学んでいて、今後はRAYSカラーセラピー(色彩心理学)の勉強もして、カラーメンタリストとしても動き出そうとしています。「レイキやカラーセラピーを通じて心のサポートができるように準備しています。来年にはスタートさせて、ゆくゆくは癒しのサロンのような場を作りたいんです」。

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「10年前は、80歳まで現役! と公言していましたが、今は90歳までやる気でいますよ! 生徒さんたちにも、先のことを不安に思うのではなく、制限を取っ払って、体を動かすことで自分を表現してほしい」と語ってくれた杉山さん。廃校フィットネスSent.に通う会員さんのことも、あたたかなまなざしで見守っています。一般的なレッスンと違って、決められた動きに忠実であることを求めないと言います。「完璧にやろうとしないで、リラックスした状態で、自由に表現している様を見るのが好きですね」。「相手が必要としていることを感覚でキャッチするのは得意」と言うように、その人柄から多くの会員さんに慕われています。「それが自分に与えられた役割だと思っています」。今年に入ってからは、「自分のことも大切にできるようになってきた」と感じているそう。

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当時、コロナ禍でスポーツジムやフィットネスクラブが閉鎖となり、仕事を失ってしまった杉山さんと、いいづなコネクトWEST内にフィットネスクラブをオープンするにあたりインストラクターを探していた「Sent.」が出会ってしまったのは、偶然? それとも必然? これはもう、お互いが引き寄せ合って、出会うべくして出会ってしまったんですね。

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