今年７月、飯綱町に本格的なエステサロンがオープンしました。その名も「いいコネWエステサロン」。いいコネWとは、サロンが入居している飯綱町の廃校活用施設「いいづなコネクトWEST」の略称です。体験取材をさせていただけるとうかがって、日ごろ美容に無頓着な私は、四半世紀ぶりのエステ。ドキドキしながら施術を受けてきました。
いいづなコネクトWESTの昇降口から廊下を道なりに進み、廃校フィットネスSent.の事務所を過ぎて、体育館に続く廊下の右手にある扉がサロンです。実はここは、整体の「ヒューマンステーション安」さんの部屋でもあります。「いいコネWエステサロン」は、この部屋をシェアしているんです。
小学校時代の倉庫が、中庭からの日差しが明るく差し込みサッカー場を眺めることができるサロンに
「いいコネWエステサロン」を切り盛りするのは、エステティシャンの笹井久美子さん(36)。黒い服に黒いエプロン、髪は清潔感のあるシニヨンにまとめて控えめな装いですが、屈託のない笑みと、目元のキラキラから出ていますよ“美”オーラが。お話しも明るく楽しく、始まる前から、この方に施術してもらったらキレイになれそうな気がします。
エステティシャンの笹井久美子さん
では、エステ体験をレポートします。
ついたての裏で、上半身だけエステガウンに着替えたら施術開始。最初はカウンセリングから。普段のセルフケアや気になるところなどを聞いて、肌の状態を確認してくれます。
しっかりカウンセリングしてもらえるので安心です
いよいよ施術台に横になって、ひざ下から足裏のマッサージが始まりました。マッサージは、笹井さんの可憐な雰囲気からは想像できない力強さで、しっかりほぐれて気持ちいい～。
エステは顔だけでなく、全身の老廃物を流してお肌の調子を整えるのだそう
エステというのは、クリームなどで肌の表面をキレイにするだけかと思っていましたが違いました。まずはマッサージで老廃物をかき出して、体の中からキレイにするそうです。脚、デコルテ、肩、頭皮まで、体重をかけてマッサージ。溜まっていた老廃物が流れていくのがイメージできます。
コインランドリーに寄ってから施術してもらえば帰りには洗濯も終わっています♪
「施術直後もお肌の調子はよくなりますが、老廃物を排泄したあと、明日の朝にはもっといい状態になりますよ」（笹井さん）
続いて顔のマッサージです。まるで赤ちゃんに触れるようなソフトタッチです。温かい水蒸気が当てられ、乾いた大地に水がしみこんで、潤っていくよう。
「お顔には普段から優しく触れてくださいね」（笹井さん）
私はいつも、固形石けんでゴシゴシと洗顔し、タオルでギュウギュウ拭いていましたよ……反省。
気持ちよすぎて脱力…
顔の上で、何かが塗られたり、プルプルしたものがのったりして気持ちよく、目をつぶっているので眠くなってきます。「これで終了です」と言われたときには、半分夢の中。身も心もほぐれました～！
さて、普段ろくに手入れをされていない40代のお肌はどうなったでしょうか？ なんと、赤ちゃんもびっくりの、プルプルモチモチに仕上がりましたよ！
こんなに丁寧にケアしてもらったのはいつ以来？プルプルになりました！
もちろん積年のメラニンなど消えはしませんが、写真でも伝わるでしょうか。この弾力。こんなに念入りにケアしていただいて、自分でももう少し丁寧に肌の手入れをしようと改心したのでした。
「人をキレイにして喜ばれるこの仕事が大好きなんです」
こう話す笹井さんは、山ノ内町在住で2児の母でもあります。社会に出てからは工場に勤務していて、いつか手に職を付けたいなと考えていたそうです。２人のお子さんが保育園に入って自分の時間が持てるようになったとき、たまたま知り合ったポーラのオーナーに「あなたはエステティシャンに向いている」と誘われた笹井さん。これをきっかけに、エステの世界に飛び込んだのだとか。昔から髪のアレンジやメイクが得意で、友人にメイクしてあげることもあり、エステは天職だと語ります。
「働きながら技術を学べて、エステを受けることもできて、とても充実していました。そろそろ一人前になれたかなという頃から、いつか自分のお店を持ちたいという夢を持つようになりました」
気軽にお越しいただけるサロンにしたいと笹井さん
開店に至るまでには、いいコネWの仲間の大きな協力があったと言います。
最初は、いいコネWのテナント企業である合同会社あやとりの生田社長が、「ヒューマンステーション安」さんが営業していない時間帯がもったいないと感じ、エステがあったらなあと考えていたことがきっかけでした。そんな話を、さらに同じくテナントの株式会社サフィックスの方にしたところ、なんとその方が、笹井さんの仲良しの友人という、ご縁がつながったのだとか。
そんな点と点がつながっていき、1つの部屋を3つのサロンでシェアする「廃校フィットネスSent.のおとなりのシェアサロン109」が誕生したのです。
週に4日は整体の「ヒューマンステーション安」が営業していますが、曜日によって「癒しの美調律整体ゆるらく」と「いいコネWエステサロン」が営業しています。この部屋から見えるグラウンドの景色も、「開放感があって気に入っている」と笹井さん。初めは廃校活用施設と聞いて、暗い建物をイメージしていたという笹井さんですが、実際に来てみるときれいにリノベーションされていて、企業だけじゃなく飲食店やフリースクール、コインランドリーと複合的な要素があってとてもいいところだなと感じたそうです。
サロンの窓からは中庭やサッカー場を眺めることができます
「ヒューマンステーション安さんは『あるものは使っていいよ』『道具類も置いていいよ』と協力してくれ、あやとりさんは、オリジナルの予約システムを作ってくれました。ポーラのオーナーは美容機器を貸してくれるなど、たくさんの人が支えてくれたおかげで、ここをオープンすることができました」
笹井さんは、長野市内のポーラビューティパレットとイオンタウン長野三輪店でエステティシャンをしていますが、いいいコネWエステサロンは、ポーラの出張店舗として営業しています。「いいコネWエステサロンは、気軽に来られるカジュアルなエステサロンを目指していきたい」と笹井さん。複合施設で訪れやすいので、男性もぜひ体験してみてくださいとのことです。やはり、プロにお手入れしてもらうと、一味も二味も違いました。エステは女性のものというイメージがありましたが、心身ともにリラックスできて癒されるので、男性にもおすすめです。特別な日の自分へのご褒美にもってこい。大切な人にプレゼントしてもきっと喜ばれますよ！
＊番外編＊
男がエステなんて、と思ったそこのあなた！ 記事にもあるように、エステ＝美容という固定観念は捨てましょう。
メンズエステをしているのは、笹井さんの施術を見て女性だけのものではないと知り、やってみたい！と思ったという「ヒューマンステーション安」の飯田安彦さんです。
作業療法士さんがエステにはまる！？というのも、やはり通じるものがあるんですね。「めちゃ気持ちいい！」とご満悦です。
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いいコネWエステサロン
営 業 日：毎月第1、第3、第5火曜日
毎週木曜日、日曜日
営業時間：10：00～20：00
メニュー：トライアルエステ：6,050円～
ご予約はこちらから
電 話：080-1222-5542(笹井)
