飯綱町に住んでいても、1日ではとても回り切れない「いいづなりんごスウィーツフェア」。参加店は期間中、地元産リンゴメニューを、さまざまな思いで提供しています。町の取り組みを評価しつつ、新しさを取り入れる工夫もみられます。
バラの花びらで飾られたように見えるアップルパイなどを提供するのは、「古民家Cafeのらのら」。店主の浜崎愛さんは、千葉県から移住して町内外で働き、2018年に店を始めました。
古民家カフェの入り口は土間ですが、中に入ると古さを生かしてリフォームした薪ストーブのある洗練された空間が、落ち着くと人気です。普段からどこか懐かしさを感じさせる場所をお客さんに提供しています。
「スウィーツフェアに合わせて首都圏から集客するツアーを企画すれば、来たい人も多いのでは」と浜崎さん。期間中は、地元もリンゴの収穫最盛期で活気がありますが、「フェア自体はもっとゆったり日にちを設けてもよいかなあ」と話します。
また、石窯ピザCAFÉブレーメンには、「看板馬」のミニチュアホースがいて、馬を模したピザもあり、子ども連れも楽しめます。「馬を飼い始めたことによって、若いお客さんが増えた」と思わぬ効果もあったそうです。希望するお客さんは、店に申し出ると、えさをあげることもできます。
また、さりげなさが魅力なのは、いいづなアップルミュージアムの一角でりんごケーキを提供している「アイカフェ」です。障がいのある方の就業支援をする町内のNPO法人SUNが経営しています。ジュース生搾り体験もでき、おいしいととても人気。丁寧に作られた料理やドリンクと温かみのある接客は、お客さんを穏やかな気分にしてくれます。
さらに、ミュージアムのニュートンりんご並木のリンゴで作ったジャムも館内で販売しており、ちょっとしたお土産にぴったりです。
飯綱町さみず農産物直売所「さんちゃん」では、町内のお母さんが作ったパイ、そのパイを作る工程で出たリンゴの果汁を使ったゼリーなど、飯綱らしいかわいらしさを感じさせるお土産を提供しました。
2019年は、フェアに参加する各店でいいづなリンゴを使ったメニューを食べたり、買い求めたりしたら500円以上でスタンプを1つ押印。スタンプが3つたまると町内各直売所でリンゴがもらえました。まさにリンゴづくしです! フェアは11月末で終了しましたが、町の産業観光課によると「スタンプラリーでリンゴをもらって帰る人が増加傾向です」と手ごたえを感じており、これからも町全体で盛り上げていきたいということです。
取材をしながら「スウィーツフェア」を回ってみたら、それぞれのお店の工夫や特徴がおもしろく、来年も楽しみになってしまいました。同時期に飯綱町で開催されるりんご祭りやふじ祭りも巡れば、もう立派な飯綱リンゴサポーターですね。
【参加店一覧】
・アリコ・ルージュ
・ファミリーレストラン白樺
・むれ温泉天狗の館内 喫茶アプリコット
・アイカフェ
・そば処よこ亭
・石窯ピザCAFÉブレーメン
・レストランLOOK
・ワイナリーレストラン・サンクゼール
・癒しの宿 sinra
・直売所さんちゃん
・cafe傳之丞(でんのじょう)
・サンクゼールワイナリー本店
・明月堂
・横手直売所 四季菜
・古民家Cafeのらのら
・いいづなアップルミュージアム