2022年1月、飯縄山・滝ノ沢流域の巨木の森をフィールドに、地元の子たち向けスノーシュー体験イベントが行われました。
このイベントは、町が主催する「いいづなスポーツ探検隊」(全10回)プログラムの1つです。小学3・4年生対象で、コロナ下でも思いっきり体を動かし、自分の好きなスポーツを見つけてもらう狙いで企画されています。運営は、いいづなコネクトWESTのフィットネスジム「Sent.(セント)」の運営も担っている株式会社I.D.D.WORKS。これまでほぼ月1回のペースで、ブレイクダンスやスケボー、eスポーツなどを実施してきました。
今回は、飯綱町の子ども9人が参加。講師は、夏のキャニオニングでもガイドを務めた飯綱岳友会会長の近藤正さんです。
いいづなリゾートスキー場に集合し、スノーシューを付けたら、さあ出発です。今回はスノーシューを初めて体験する子がほとんどでした。
「平らなところはちょっと引きずるように、段差や上りではひざを使って」などと子どもたちに声をかけながら歩く近藤さん。すると、さすがは雪国の子どもたち! すぐにすいすいと歩けるようなりました。
この日は寒さが緩み、快晴で視界も良く、雄大な飯縄山に見守られているようです。森に入るころには体が温まり、みんな気持ち良さそう。
ルートはスキー場のゲレンデ沿いに整備している登山道「原田新道」から、滝ノ沢流域にある巨木の森までです。飯綱岳友会は近年、町の財産ともいえるこの登山道を整備しているそうです。道中では、樹上に多く見られる半寄生植物のヤドリギの観察もしました。実際に実を食べた子は「シャインマスカットみたい」と甘さに驚いていました。
また、滝ノ沢沿いではクイズにもチャレンジ。
問題:小さなダムでせき止められている水。何に使うのでしょうか。
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正解:スキー場の人工雪になる。
1時間ほど歩いたら、「縄文ナラ」と呼ばれているミズナラの巨木が現われました。みんなでテーブルを作り、お楽しみのおやつタイム。お湯を沸かし、温かい飲み物でほっと一息つきました。ペットボトルを雪に埋めた即席クーラーと、マイテーブルを作ってくつろく子はVサイン。巨木から雪上へのジャンプは、みんなとても気に入っていました。
しばらく遊んだら、巨木とはさよならして帰路につきます。せせらぎを渡り、あちこちでジャンプしながら戻ってきたのは、スキー場横の雪原です。最後のお楽しみは「とびっくら」、つまりスノーシューを履いたかけっこです。よーいどんで、雪煙を上げながら元気いっぱいに走る子どもたちの姿は、なんとも言えない迫力がありましたよ!
転んで笑う子、ゴールして倒れ込む子、ガッツポーズの子……全員が笑顔で締めくくれました。
子どもたちはイベント後、「森の中でココアを飲んだのが楽しかった」「倒木からジャンプしたんだ」などと、心に残ったことを話してくれました。
将来は家族や仲間とともに、バックカントリーにスノーシューに出かけてくれたら頼もしいですね。