トップいいいいいいづなマガジン「大好きな飯綱のお米を自分で作る!」農業女子、梢さんの挑戦

「大好きな飯綱のお米を自分で作る!」農業女子、梢さんの挑戦

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「最近うちの近くで、女性がトラクターに乗ってるんだ。なんだか華があっていいんだよね!」

ウキウキと話すおじさまからの情報に、これは聞き捨てならないとやってきたのは、飯綱町芋川地区ののどかな田んぼ。
水を張った田んぼにカエルの合唱が響き、アオサギが飛んできて水の中をつついています。ドジョウがいるのでしょうか。
そこへ1台の軽トラックがやってきました。

モスグリーンのつなぎを着こなして颯爽と降りてきたのは、岡村 梢(こずえ)さんです。聞いていたとおり、華があってカッコいい! なんと3人のお子さんを持つお母さんなのだそうです。
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「やっぱり飯綱町のお米は断然美味しいです。違うところのものを買って食べ比べると、炊いたときの香りも味も、時間が経ってからの味も、全然違います。米は主食としてずっと食べていくものだし、美味しいお米を大事にしていきたい。それで、私も米作りをやろうと決心しました」

梢さんが小さいときから食べてきたごはんは、梢さんのおじいさんとおばあさんが大切に守ってきた田んぼで作られたお米。
今は伯父さんが米作りを引き継いでいます。
以前は収穫のときに手伝いに来るだけでしたが、「植える前からの一連の作業に自分も参加したいと、ずっと前から思っていた」と語ります。
「今年からやるぞ!」と一念発起して、伯父さんに教えを乞い、長野市内から1時間ほどかけて芋川の田んぼまで通うようになったのだそうです。

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お米作りは田起こしから始まって、種まき、代掻き、田植え、水の管理、防除、追肥、刈り取りまで、稲の成長に合わせてさまざまな仕事があります。この日は仕上げの代掻き作業です。

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このクボタのトラクターは、後ろにドライブハローという代掻き用の作業機が付いています。梢さんは、トラクターも軽快に乗り回していて、荒起こしの作業は全部一人で(!)やりました。

「直線を乗るのはいいんですけど、角が難しいですね。全面をきれいに仕上げるには、どうやって回ったらいいのかを考えるのですが、まだ段取りが組み立てられなくて。なので、伯父から指示される通りにやっています。でも、とにかくやってみることが第一歩です」(梢さん)

はたで見ていると簡単そうですが、トラクターより幅の広いハローをけん引しながら田んぼの隅々までかけて、かつ、トラクターのタイヤ跡は消さなければいけません。スタートもゴールも同じ場所。まるで難解なパズルのようです。稲作がテーマのシミュレーションゲームがヒットしているそうですが、米作りの奥深さを知ると、それもわかる気がします。

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まずは慎重に横にトラクターを動かします。次の列に移行するときの切り返しが難しそう。

 

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伯父さんのお手本を真剣に見つめる梢さん。無駄の少ない切り返し方法を教わっています。
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あぜに沿って縦に起こしながら戻って、休憩です。

 
ワラがきちんとすき込まれていないと、田植えのときに邪魔になってしまうのだそうです。
師匠である伯父さんに、梢さんの代掻きの出来を聞いてみると、「いいんじゃないかな。ワラが浮いていないし、きれいにできてると思うよ」とお褒めの言葉が。
やったね! 梢さん! 
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「彼女は積極的だし、やれるとこまでやってみたらいいんじゃないかな」(伯父さん)
梢さんの作業をやさしい眼差しで見守っているのが印象的でした。


東京育ちで、ご主人の定年後に飯綱町に移住したため農業は全然分からないのだけど、という伯母さんも、
「女性が挑戦しているのは珍しいし、大変いいことだと思います。フレーフレー!  と応援しています」と、誇らしげです。

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応援しているのは、伯父さんや伯母さんだけではありません。
田んぼの横の道を通るトラクターのおじさま、軽トラックのおじさまも、みんな一旦止まっては、「代掻きの回数がどうのこうの…」「ロータリの回転数がどうのこうの…」と言いながら、温かく見守っていました。なんと梢さんファンがたくさん! 


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1週間後には田植えが行なわれました。今年も美味しいお米ができますように。



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