トップいいいいいいづなマガジンミリタリー&アウトドアの古着が揃う宮本商店FLAVORがオープン!

ミリタリー&アウトドアの古着が揃う宮本商店FLAVORがオープン!

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「ちょっと覗くだけでも大歓迎です!」と宮本さん

コロナ禍で人出が少なくなっていた牟礼駅前。商店街の一角に立つその店の窓には、古い質感を持つ星条旗と、オーセンティックでどこかのどかな「FLAVOR」のロゴ入りスエットが飾られていました。おしゃれであると同時にノスタルジック。飯綱町初の古着屋「宮本商店FLAVOR」のファサードは、見事にまちの風景に溶け込んでいました。

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機能的でおしゃれな古着が並ぶ店内。試着室(右)もテントをリユースしてDIY

「ミリタリー、アウトドア、そしてワークウェアなんかが多いです。90年代の少し古めのウェアなので、現行のものとは違うサイズ感がいいんですよね」
好きなもののことを話すのが楽しくてたまらない。そんな笑顔を見せるのは、店主の宮本武義さんです。

宮本さんは飯綱町出身。中学から服に興味を持ち、北部高校を卒業後は100年の伝統を持つ東京の服飾・ファッション専門学校、文化服装学院に進みました。卒業後は東京のアパレルで服の販売をしていましたが、30歳で田舎の居心地の良さに気付き、「もう東京へ戻らなくてもいいかな」と飯綱町へのUターンを決めたそうです。

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オリジナルスエットは5500円。在庫限りなのでお早めに!

「この店舗が空いているのを見つけて、今まで買いためた古着がたくさんあるので店を始めようかと思いました」と、宮本さん。しかし、20年ほど空き家だったこの建物は、水回りなどの補修が必要で、しかも中はモノでいっぱいの状態だったそう。
「片付けるのは大変そうだなとも思ったんですが、自分はもともと古いものが好きで、この建物も経年でしか出ない佇まいがいいなと思ったんです。それに、商店街がすたれるのは寂しいから、少しでも店が増えればいいなという気持ちもあって、この場所に決めました」

片付けや補修は自分でするかわりに家賃を安くしてもらい、店作りが始まりました。建物に詰まっていたゴミを撤去し、地元の知り合いに手伝ってもらいながら内装をDIY。天井の石膏ボードを剥がすと味のある木板が出てきたので、ワックスで深みのある色に仕上げました。床と壁には色を塗り、サイドにある土壁はあえて残したそう。骨組みの一部もそのままにし、ハンガーをかけて商品を吊るせるように工夫しました。レトロなショーケースは、地元のお店で要らなくなったものを安く売ってもらったそうです。そして仕上げに、アンティークの大きな姿見を入口横に置きました。

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コンセプトは「昭和とアメリカ」。ビンテージ食器や雑貨も揃う

「きちんとしているよりも、これくらいのテイストの内装がいいんですよね。扉の立て付けが悪くて外から風が入ってくるので、冬はニッセンのストーブをつけています。1974年製だけど、今も現役。夏になったら、昭和レトロな扇風機を出してくる予定です(笑)」

シルクスクリーンを使って、店のロゴが入ったオリジナルの服やトートバッグの制作も始めました。お客さんは地元や周辺市町村が中心ですが、インスタグラムを見て中信から来てくれたり、九州から注文が入ったりもするそうです。
「デザインも自分でしているから、その楽しみも増えました。オリジナルが売れるのも嬉しいけれど、どこかで自分の服を着ている人を見かけたらと思うと、すごくワクワクします」
夏向けの商品は数が少ないため、夏にはシルクスクリーンで好きな柄のTシャツやトートバッグをつくるワークショップを開くことも考えているそうです。

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店のロゴが入ったシルクスクリーン(左)。オリジナルトートは3300円

「ミリタリーってあまりピンとこない人も多いかもしれないけれど、例えばトレンチコートのように、ミリタリーがベースになった服って実はたくさんあるんです。万人受けの店ではないけれど、そういう服の楽しさを伝えていければいいなと思っています」
店名の「FLAVOR」には「十人十色の味がある」という思いが込められていると、宮本さんは言います。服の楽しさを知り、自分の色に合わせていく。牟礼駅前のどこか懐かしい古着屋さんに足を運べば、そんな小さくて、でもかけがえのない楽しさを見つけられるかもしれません。

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店の奥には宮本さんが大好きな古いカブがズラリ!

宮本商店
長野県上水内郡飯綱町大字牟礼506-2

※価格はすべて2021年3月現在です

 

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