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トップライター山ドラさんヤギも大切な家族の一員 ~近藤さん宅(黒川)のれい君に会いに行ってきた!
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ヤギも大切な家族の一員 ~近藤さん宅(黒川)のれい君に会いに行ってきた!

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散歩をするヤギのれい君(近藤正さん撮影)

かつて乳・肉・毛皮が活用され、戦後日本の復興に貢献し、農村で重宝されたヤギ。ここ飯綱町でも、農家の裏庭や小学校などで、大切に育てられているのを今も見かけます。近年は日本人が飼いやすい手頃な大きさの家畜として注目を集めており、黒川の近藤正さん宅では、家族の一員になっていると聞きました。今、ヤギを飼う楽しさについて聞いてみました。

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近藤正さんとれい君

近藤さん宅にヤギがやって来たのは、2020年7月初旬です。きっかけは、庭のサクランボの木を切ったこと。空いたスペースを見て、正さんの「ヤギ飼い」願望が加速してしまったのだそう。50平方メートルほどの囲いと、湿気や暑気を嫌うヤギのための屋根付きのスペースを1カ月で完成させると、長野市のNPO法人「飯綱高原よっこらしょ」から子ヤギのオスれい君を迎えました。多くのヤギがいることで人気があるこのNPOは、地域活性化のために荒廃農地の再生・活用、子ども向けの食育体験イベントなどをしています。ヤギたちは農業だけでなく、癒やしの面でも存在感があり、訪れた人を一気に魅了します。そのため か、正さんは飼い始めた動機を「いつの間にか来ることになっていました…」と答えます。

れい君は最初、小屋に入れたときには大騒ぎし、夕方になると「メエメエ」とさみしそうに鳴いていたそうです。しかし、近藤さんファミリーの温かいお迎えのおかげか、徐々に慣れてきました。

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ヤギ舎はちょっとした家のようです。運動場には、遊び台もあります
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干し草を食べるレイ君

飼う前には「庭の雑草を食べてくれるのではないか」といった期待もなかったわけではありません。確かに草は食べてくれるのですが、1頭だけとあって、除草効果はさほどありませんでした。でも、囲いの中の「遊び台」で跳び跳ね、「かまってよー」と言わんばかりに「メエ~、メエ~」と鳴く姿はとても愛らしく、正さんも自然に顔が緩んでしまいます。

飯綱町でのれい君の暮らしは、朝は近所に散歩にでかけ、夜は小屋の寝室で正さんに寝かしつけてもらっています。「なでであげると頭を寄せてきて、じっとしている感じ」(正さん)なのだそうです。奥さんのりえ子さんも「庭を見ると、“かまってほしいオーラ”を出して、こっちを見ているの」と笑顔。ご夫婦とも、1頭だけでも寂しくないようにと愛情をたっぷり注いでいます。

では、ご近所の反応は?
オスで去勢しているので、昔ヤギを飼っていた地域の方々などからは、「なんのために飼ってるだい」とちょっと不思議がられるそうです。でも、ヤギそのものに魅了された正さんは「もっと飼えそう」と増やす気満々です。

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本格的な冬目前。寒さに強い動物とはいえ、冬越しの準備に余念がありません

そもそも正さんは、北部高校で社会科を教えていた先生です。現在は団体役員をしているため、子どもたちと過ごす時間が減ってしまいました。北部高校にいたころは、東日本大震災で被害に遭った三陸地方を生徒とボランティア活動や修学旅行で訪れたほか、文化祭や町のイベントで物資販売による支援を行いました。また、2016年に選挙権年齢が18歳以上に引き下げられた際には、主権者教育にも力を入れました。そして、生徒たちにサーフィンやスキーの魅力を伝えるなど、名物先生としても知られていました。

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ボクのご主人、名物先生だったんだ…。子どもがとっても好きなのは、分かっていたけど

地元の飯綱岳友会の会長も務めており、霊仙寺山の登山道整備にも熱心です。かつての教え子のみなさん、ヤギを連れて山を登っている近藤先生の姿が目に浮かびませんか? そんな日も近いようです。

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「お手」「おかわり」「お回り」などもする芸達者なれい君ですが、ぷいっと後ろを向いてしまうことも

飯綱町では2020年まで5年間、北しなの鉄道の牟礼駅にヤギ駅長が就任するなどにぎわいました。町の「ヤギ大活躍プロジェクト」の一環です。大勢のヤギファンが集まり、全国的にも話題になりました。正さんは「これからも、ヤギが好きな人たちで集まれるような機会があればいいですね」と、「ヤギ大活躍」が続くことを願っています。

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運動場で、夕焼けをバックにパチリ(近藤正さん撮影)

 2020年は新型コロナウイルス感染症拡大の影響下で、全国的に地域活動は自粛ムードとなりました。そんななか、飯綱町をはじめとする「ある程度の田舎」では、身近な動物との触れ合いに喜びを感じた人も多かったのではないでしょうか。正さんは「お年寄りはもちろんのこと、地域の子どもたちが集う場になってほしい」と期待しています。

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