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トップライター眞鍋知子さんリンゴの町の苹果染め体験ワークショップ
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リンゴの町の苹果染め体験ワークショップ

私たちの周りには色があって、それらが暮らしを彩っています。
色によって温度を感じたり、元気が出たり、冷静になれたり。十二単の色合わせなどに見る日本の伝統色と、西洋やアジアの色は、それぞれにまた違った趣があり、色彩の世界は知れば知るほどおもしろそうです。

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飯綱町のおかあさんたちが主催している草木染めの会、「苹果(ピンゴ)染めグループ」をご存知ですか? 現在、いいづなコネクトEASTの2階に展示されているタペストリーも、このグループの方々の作品です。
化学染料を使わず、天然素材の持つ色を糸や生地に移す、草木染め。
色合いのおもしろさだけでなく、植物の持つ効能によって、虫除け効果や抗菌作用、滋養強壮の効果もあると言われます。
また、鉄、銅、アルミなど、何と一緒に媒染するかによって、思いもよらなかった色が現れるのだそう。同じ材料でも、同じものにならないのが魅力です。理科の実験みたいですね。

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名産であるリンゴを使って何かできないかと、地元のお母さんたちが始めた「苹果染めグループ」。そのグループが開催する体験ワークショップがいいづなコネクトEASTのチャレンジラボであると知り、ワクワクしながら参加しました。
この日の染料は、リンゴの木の皮。リンゴといえば赤のイメージだけれど、樹皮だといったいどんな色に染まるのでしょうか???

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講師の皆さんの自己紹介から、ワークショップは始まりました。
苹果染めグループの佐藤アツ子さんは、「道端に生えている草からも、きれいな色が出るんですよ」と、過去に染めたスカーフを見せてくれました。明るいブルー、薄い水色、渋いえんじ色、ピンク色……そこらへんに生えている草(笑)が、こんなにさまざまな色に染まるなんて驚きです。

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「昔の人は、生地が貴重だったので、染め直したり、古い生地を割いて織り直したりして使い尽くしたんですよ」
こう話してくれたのは、宮本久子さん。
参加者の皆さんは、自然素材や手しごと、クラフトなどが好きな方々のよう。興味を持って耳を傾けていました。
「古臭いと言われた時期もあったけど、こんなにたくさんの若い方々が興味を持ってくれていることがわかって、感慨深いですよ。時代はぐるっとまわるんですね」(宮本さん)

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会場には、色の入っていない絹の生地と綿麻の生地の2種類があり、好きな方を選ぶことができました。綿麻の方は長さも選べたので、首に二巻きできるよう長めにしてもらいました。
寸胴鍋には、リンゴの木の皮を煮出したお湯が温められていて、のぞき込むと茶色っぽい、いかにも木を煮た苦そうな色です。これを染料に使うのかあと、皆さん訝しげ(笑)。

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さて、染めのスタートです。
どんな染め方にしたいかを相談したのち、まずは選んだ生地を水道水に浸して軽く絞ります。続いて、リンゴの木の皮の液が入った鍋へ。菜箸でグルグルと回し、液を布全体に染み渡らせます。少し持ち上げてみると、なんとも鮮やかな黄色に染まっていました!
草木染めというと、淡くてなんとなく染まってる? というイメージだったのが、あまりにしっかりとした黄色になっていたので、皆さんから、「わあ、きれい!」と歓声が上がりました。

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色が入ったら、次は2次媒染です。これには色止めの効果もあります。この日は媒染が2種類あり、1枚の生地に少しずつ違う色合いをグラデーションにして染めている方もいらっしゃいました。やり方に決まりはなく、「なんとなく」「いい感じに」「雰囲気で」がコツ。できあがってみるまでどうなるかわからない、というのが魅力です。

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この日は、脱水機がないので、軽く絞って持ち帰ることに。自宅でソフト仕上げ剤を加えたぬるま湯に浸し、脱水して陰干ししたら、完成です。

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出来上がりはこちら! 想像していたよりも黄色が明るくてきれい。何色とも言えない天然の色合いがやわらかく、どんな服にも合わせやすそうです。

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色移りしやすく、日に当たると色あせしやすいので、洗うときはほかのものとは別にした方がいいとのことですが、色あせもまた、いい雰囲気ですね。
色で遊べたらおもしろいだろうなあと憧れていましたが、色使いは難しいというイメージがありました。でも、こんなやさしい色合いだったらチャレンジできそうです。さらに草木染めは、「どんな色が出てくるのかわからないというドキドキやワクワクが楽しいよね」とアツ子さん。

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次回は、その季節に身近に生えている草木を使って染めてみよう! と盛り上がりました。白い糸や生地、毛糸を染めて機織りをしたり編んでみたりしたら、ほかにないものが生まれそうですね。

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