乗り物集まれ、いろんなくるま。どんどん出てこい、飯綱町のはたらくくるま!
黄金色の稲穂の上を、トンボが飛び交っています。稲刈りの季節です。
刈り取った稲わらをはぜかけ※してある田んぼもあれば、大きなコンバインで一気に収穫する田んぼもあります。「飯綱町のはたらくくるまシリーズ」第1回目となる今回は、飯綱町普光寺、坂井さんの田んぼで活躍していた「はたらくくるま」をご紹介します。
※刈り取った稲束を棒に掛けて天日干しにすること
コンバイン
こちらは農事組合法人三水水稲協業所有の「三菱コンバインレセルダ4条刈※VY60」全長4.35m、全幅1.95m、全高2.36m、機体重量2,910㎏、大きくてかっこいいですね。
コンバインとは、稲の刈り取り、脱穀、選別の機能を一台で兼備した大型農機具。三水水稲協業は他にも5条刈のもっと大きなコンバインも所有しているのだそうです。
※稲の株を4列同時に刈れるのが「4条刈」
飯綱町のPRキャラクター「みつどん」も運転席に乗ってみましたよ。レバーやスイッチがたくさんありますね。
「農業は『脳業』なのよ」と教えてくださったのは、地主の坂井優子さん。
コンバインも、操縦する時は内部の機械の状態、田んぼの状態、稲の状態、周りで作業する人のことなど、とても神経を使うのだそうです。
この日は大きなコンバインが近くにもう2台作業していました。迫力のある光景です。
おまけ
こちらは倒れてしまった稲を起こすのに使う道具。面白い形ですね。
軽トラック
飯綱町で一番多く、一年中活躍しているはたらくくるまと言えばこちら、軽トラック。略して「軽トラ」、玄人は「ケットラ」と発音します。
田んぼの横に停車しているこの軽トラ、荷台には籾のコンテナが載っていました。
コンバインで刈り取られた稲は、内部で稲わらと籾に分けられ、籾は上部にある長い筒(排出オーガ)からこのコンテナに移されます。さすが軽トラ、働き者!
トラクター
田んぼの下のあぜ道で待機しているタイヤの大きなくるま。こちらはトラクターです。
クローラ(無限軌道)で公道は走れないコンバインをトレーラーに乗せて牽引します。
前から見るとなかなか愛嬌のあるお顔のこのトラクターは「マッセイ・ファーガソン4225」外車なんですよ。巨大な後輪がかっこいいですね。
牽引するアタッチメントによって、土壌づくりや肥料、農薬、種の散布、草刈り、収穫物の運搬などなど、様々な仕事をこなすはたらくくるまです。
昔は学校まで「稲刈り休み」にして一家総出で作業した重労働。これらのはたらくくるまの活躍があって今の農業が成り立ち、お米が作られているんですね。風雨で稲が倒れてしまった田んぼもたくさんありますが、今年は概ね豊作とのこと。自然の恵みと、働く人たち、働くくるまに感謝して、飯綱町の美味しいお米をいただきます!