トップいいいいいいづなマガジン初夏にぴったり、爽やかな色合い! 摘果りんごのリースを作ってみましょう

初夏にぴったり、爽やかな色合い! 摘果りんごのリースを作ってみましょう

黄緑色のかわいいりんごの赤ちゃんを並べたら、夏らしい爽やかなリースに仕上がりました。

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初夏、りんごのまち飯綱のりんご農家は「摘果」に追われます。摘果とは、果形の良いりんごを選んで間引く作業。おいしいりんごを作るためには果実の数を減らして養分を集中させたほうがいいので、不要な果実はまだ小さいうちに取ってしまうのです。

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りんご畑の足元には、摘果りんごがゴロゴロ。
忙しい農家の方は気に留めないのでしょうが、これがとにかくかわいいのです! ハンドメイド好きとしては「もったいない、何かに使えないかしら?」と、いつも思っていました。

―そうだ!リースを作ろう―
摘果りんごをリースにして飾ろうと思います。

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材料は、摘果りんご、針金(太めと細めの2種類)、紙ひも(麻ひもでも可)、そしてハーブ。今回ハーブは、庭に生えているユーカリとスペアミント、キャットニップを使いました。
まずは、太めの針金を3巻きして芯になる円を作ります。

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次に、枝がしっかりしているユーカリを紙ひもで1週巻きつけます。

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ここで、摘果りんごの登場です。リースに付けるため、1つずつ細い針金を通しておきます。

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クリスマスのオーナメントを飾る気分で、芯のリースに留めていきましょう。

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仕上げにりんごを内側に寄せて、周囲をハーブで彩ります。りんごを枠の内側に持ってきて、枠の外側を取り囲むようにミントとキャットニップを紙紐で巻きつければ完成!

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初夏にぴったりな、とても爽やかないい香りのリースに仕上がりました。
フレッシュな状態を長く保ちたければ、芯をリング型の吸水スポンジにしたり、水盤で置き型にしたりするのもいいかもしれませんね。

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―摘果りんごは食べられないの?―
爽やかなかわいい赤ちゃんりんご。食べてみたらどんな味なのでしょう?
まずは切ってみました。

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完熟りんごより少し硬いです。種は白くて柔らか。
お味は……酸っぱ渋い!
生食はできそうもないので、ジャムにしてみましょう。

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今回の摘果りんごは、「ふじ」という品種です。なるべく大きめの実を選んで使いました。
よく洗ったら8等分に切って、渋みを抜くために塩水に数分間漬けます。
次に、鍋に移して水を変え15分ほどコトコト煮ます。

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ちょっと味見をすると、渋みが和らぎ、酸味が強くなりました。
柔らかくなったらりんごと同量の砂糖を入れて再び煮ます。

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お砂糖だけで他には何も入れなくても、りんごの持つしっかりした酸味とペクチンで、トロトロのジャムになりました。

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試食してみると!!!おいしい。酸味が強くしっかりしたお味です。
意外にも、摘果りんごのジャムはおいしくできあがりました。

難点は、果実を丸ごと使ったので、皮や種の部分が固く食感が悪いことでしょうか。調理前に取り除けばいいのですが、とても小さいので、一つひとつ皮をむいて種を取るのは気が遠くなりそうな作業です…。だから、なかなか製品化されないのかもしれませんね。

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このりんごの赤ちゃんたちが、真っ赤な完熟りんごになる日が待ち遠しいですね。
おいしくなーれ。

撮影協力 やまり園

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