トップいいいいいいづなマガジンハネダシりんごを美味しいお菓子に! りんご農家とパティシエの交流会を開催

ハネダシりんごを美味しいお菓子に! りんご農家とパティシエの交流会を開催

「いいづなのりんごをもっと知ってもらいたい! ハネダシを有効利用して、農家の人に還元できたら……」
そんな思いから、「第1回長野県飯綱町りんごスイーツコンクール」(本審査会10/23)が企画されました。
1月から地域おこし協力隊に着任した福田恵美さんが、お菓子の業界で活躍してきた経歴を生かし、プロの菓子職人といいづなのハネダシりんごをつなげたいと、このコンクールを企画。そして9月11日には、事前交流会として希望者を飯綱町に招き、農家ツアーを開催しました。

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ツアーに参加したのは、長野、東京、京都、兵庫、岐阜、静岡、愛知、三重、神奈川、茨城と、全国各地のお菓子のプロたちが総勢28人。
最初に訪れたのは、いいづなアップルミュージアムです。藤澤充子学芸員から、りんごの歴史から特徴にいたるまでをレクチャーしていただきました。皆さん、熱心に耳を傾け、個々にも質問されるなど、りんごに興味を持ってくださっていたのが印象的でした。

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この日は朝からぐずついた空模様でしたが、りんご並木の見学となったところで、ついに雨が! かなりの雨脚にしばし呆然……。そんなスタッフの心配をよそに、参加者の皆さんは「めずらしいニュートンのりんごがぜひ見たい」と、散策は傘をさして敢行されました。

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その熱意が天に通じたのか、続く農家訪問時は雨が小降りになり、日差しも出てきました。まずは、三水のりんごで名高い飯綱町三水エリアにある、「山下フルーツ農園」を訪問しました。案内をしてくださったのは、代表の山下絵里さんです。参加したほとんどが、実際にりんごの木を見るのは初めてという方ばかり。栽培方法から最適な保存の仕方、英国りんごの出荷先などの質問が飛び交いました。

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次に訪ねたのは、同じく三水エリアの「やまじゅうファーム」です。代表の中村市郎さんとお嬢さんの淳子さんが、案内役を務めてくださいました。りんご畑の奥まで分け入って、グラニースミスという鮮やかな緑色をしたりんごを齧ったり、新しい品種を接いだ木を見せてもらったりと、参加者の皆さんも「遠足みたい!」と打ち解けて、楽しまれていました。

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今回のツアーは日帰りのため、とてもタイトなスケジュールとなり、休む間もなく直売所「さんちゃん」へ。
畑で説明を聞いたばかりの小粒なりんご、メイポールを、「帰ってジャムを作ってみます」と買い込んでいたのは、ジャム屋さん。ほかにも、りんごはもちろん、桃やプルーンなどの果物、チアさみずのメイポールサンドなど、思い思いに買い物を楽しまれました。

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そして最後は、会場をレストラン サンクゼールに移して、ワイナリーツアーと、菓子職人の皆さんと農家さんの交流&商談会です。
飯綱町まで足を運んでくださった皆さまへ、合津副町長から挨拶がありました。続いて、審査員を代表して、フランス菓子研究の第一人者、大森由紀子先生から乾杯のご発声です。来月のコンクールを思い出し、参加者たちの顔も引き締まっているように見えました。

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参加した農家の皆さんは、それぞれに試食用のりんごやパンフレットを持ち込んで、こだわりのりんごを熱くPRしました。
「今回は初の試みとのことですが、新しい販路が生まれる良い機会になったと思います。もし次もあれば、もっとたくさんの農家さんが参加されたらいいなと思いました」とは、山幸農園の山浦佳奈子さん。

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ここで注目なのが、今回参加したりんご農家さんのほとんどが、女性だったこと。飯綱町では、りんご農家を継ぐ若い女性が増え、活躍しています。実際の作業は重労働ですが、元気いっぱい、明るくオシャレに働いているので頼もしい限りです。

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菓子職人の皆さんからは、「やはり現地でいただくりんごは、格段に美味しいですね」「りんごにこんなにたくさんの品種があるとは知りませんでした。貴重な経験をさせてもらいました」「またあらためて伺いたい」「りんご畑が別世界のようにキレイでした」など、の感想をいただくことができました。

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りんごは古くから世界中で親しまれ、また医者いらずと言われるほど栄養価が高いのに、皮をむくのが面倒、嗜好品にかけるお金がないなどの理由で、若者のりんご離れが問題になっています。
今回の企画をした福田さんは、「こんなに美味しいいいづなのりんごを廃れさせたくない。ハネダシをお菓子にして、りんごの人気を取り戻したいという思いで企画が実現しました」と語ります。
「役場の皆さんの協力のおかげで、コンクールが実現します。でも大切なのは、その先につなげることだと思っています」

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(左から)事務局の三輪さん、大森先生、福田さん

実際にりんごを生産している様子を見、携わっている人と言葉を交わすと、そこに愛着や興味、親しみが湧きます。こうした交流をきっかけに生まれるのが、いわゆる関係人口なのかもしれません。「飯綱町」という名前を知ってもらい、いいづなのりんごの美味しさを広めるためには、こうした小さな働きかけと、実現させる行動力が大切だと感じました。

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来月に銀座NAGANOで開催される「りんごスイーツコンクール」では、いつもの見慣れたりんごが、どんな風に生まれ変わるのでしょうか、今からワクワクしますね。コンクールの模様もレポートしますので、どうぞお楽しみに!

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『第1回 長野県飯綱町りんごスイーツコンクール』 概要(応募期間はすでに終了しています) 

応募資格 プロ(料理、菓子パン、和菓子、カフェ、開発などに従事する方)で、長野県飯綱町りんごスイーツコンクールの目的に賛同いただける方 

書類選考発表 10月3日(木)

本審査会 10月23日(水) 

会場 東京都銀座NAGANO

審査員 ・大森 由紀子氏 フランス菓子・料理研究家/横田 秀夫氏 「菓子工房オークウッド」オーナーシェフ/フレデリック マドレーヌ氏 「パティスリー ル・ポミエ」オーナーシェフ/堀江 新氏 「パティスリー ラヴィドゥース」オーナーシェフ 

主 催 長野県飯綱町りんごスイーツコンクール実行委員会

共 催 飯綱町

※お問い合わせ   飯綱町役場企画課地域振興係   TEL026-253-2511

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