トップいいいいいいづなマガジン早朝の山奥で異様な熱気! 霊仙寺湖の氷上ワカサギ釣り解禁日初日に行ってみた

早朝の山奥で異様な熱気! 霊仙寺湖の氷上ワカサギ釣り解禁日初日に行ってみた

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真冬の飯綱町霊仙寺湖で氷上ワカサギ釣りができるのをご存知の方は多いと思いますが、実際にやったことがある! という人ってどのくらいいるのでしょう。

かくいう私も、町内出身ながら、実は昨年までやったことがなかったのです。だって、やり方を知らなかったから。

でも、少し釣り方を聞くだけで実は意外と簡単にできるうえによく釣れ、なによりめちゃめちゃ楽しい! と発見。というわけで、2018年のワカサギ釣り解禁日は1月30日(火)とド平日だったにもかかわらず、出勤前にご近所さんたちと出かけてきました。

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▲ご近所さんです。

さて、ワカサギ釣りの朝は異様に早い。一般的な釣りと同様、早朝がよく釣れるからです。そこで、霊仙寺湖の営業開始時刻6時ちょうどに入場できるよう、我々は5時に霊仙寺湖に到着。

ところがなんと! すでにこの時点で受付前には30組ほどの行列が! まだ暗い飯綱町の山奥に、誰がこんなに人がいるなんて想像できましょうか。しかも人々からは異様な熱気!

さらに続々と人が訪れ、受付開始時刻になると行列は当初の3倍ほどの長さに!

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ちなみに、霊仙寺湖のワカサギ釣りは毎年1月下旬頃から3月上旬頃まで楽しむことができ、解禁情報は、運営する「東飯綱高原エリア オーガニックリゾート」のホームページ上で知ることがでいます。ただし、毎年直前にしか情報がリリースされません。というのも、スタッフが解禁ギリギリまで氷の厚さを調べ、安全を確かめてから「これなら明日いける!」といった感じで情報発信をするから。

今回の解禁日も2日前にホームページ上に掲載されました。そんなハードルの高さなのに、この人の多さって! どうやら早い人は2時に来ていたそうで、駐車場には県外ナンバーの車もたくさん見られました。

行列に並び、開始時刻から10分ほどかかって受付へ。

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入場料(800円)を払って、いざ氷上に向かいます。道具がない人は、受付でひととおり揃えることが可能(竿・エサ・仕掛けのセット販売2,500円、はさみや網、イスのレンタル各100円など)。

そして、こういう専用ドリルで氷上に穴を開け…

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竿に針とエサを仕掛けて釣りのスタート。専用ドリルがない人は(普通は持ってないと思いますが)、電動ドリルでスタッフに開けてもらえます(300円)。

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▲これが電動ドリルです。

ある時、スタッフの方に「このドリルって他に用途はあるんですか」と聞いてみたら、ないそうです。なんたる汎用性のなさ!

さて、ここでワカサギ釣りビギナーのために、簡単に釣り方をご紹介します。

まず、針に糸と仕掛けをかけます。竿によって糸のかけ方はさまざまですが、霊仙寺湖の受付で販売している竿は、糸の先に仕掛けの金具を引っ掛け、竿の輪っかに糸を通すだけ。至ってシンプルです。

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問題はそのあと。

ひとつの仕掛けには針が5~7個ほど付いているんですが、油断していると、エサをつけているときに針が衣服に引っかかっちゃうんです。一度引っかかると、驚くほど取れない。氷下でワカサギが当たっても逃げられるときがあるくせに、衣服は取れない。結果、無駄な時間と労力と精神力を費やします。しかも、最終的に全く針が取れず、とうとう辛抱できなくなって糸を切ってしまうこともあります。そうなると悲しいので、慎重にいきましょう。

続いて、仕掛けた針先にエサの紅サシを刺します。このとき、紅サシって何の幼虫かと考えてはいけません。紅サシの刺し方のポイントは、頭とお尻(どっちが頭でお尻かは置いといて)にそれぞれ別々の針を刺し、紅サシの腹をハサミで切って二等分にすること。ワカサギの口サイズにします。紅サシからエキスがにじみ出てきて最初はワッ! となりますが、この汁がワカサギを寄せ集めるのです(きっと)。

そして、全針に紅サシを刺したら、あとは氷穴に糸を垂らし、小刻みに竿を動かして、ワカサギが当たるのを待ちます。

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「ビクッ」という手応えがあったら一気に引き上げる。そうすると、ワカサギがかかっているんですねー。このときの高揚感ったら!

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なお、ただでさえ氷上は寒いのに、ワカサギ釣りは素手でやらなければいけないので指先がかじかむなんてもんじゃないんですが(もはや竿を小刻みに動かしているのか、寒さによる震えで勝手に動いてしまうのかわからないほど)、釣れたときは一瞬、寒さも忘れるから不思議です。この世にも奇妙な体験、ぜひ多くの人に味わっていただきたい!

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ということで、あとはひたすらこの、糸を垂らす→ワカサギが当たる→釣り上げる、というループを繰り返します。霊仙寺湖はただでさえよく釣れますが、解禁日はワカサギもまだエサに対する懐疑心が少ないせいか、バンバン釣れます。紅サシを新しく付け変えなくても釣り続けられます。

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ちなみに、テントがない私たちは吹雪のなか、じっと寒さを耐えるしかなかったのですが、多くの人はテントを張って釣っています。この鮮やかなテントが並ぶ風景は、飯綱町の冬の風物詩です。

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ということで、8時過ぎに釣りは終了。この日の私の釣果は2時間ちょっとで87匹! 一番多く釣ったご近所さんは130匹超でした。

ちなみに、ワカサギは10時を過ぎると当たりが減ると言われているので、早めの切り上げがよいかもしれません(営業時間は12時まで)。

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なお、こちらは佐久から来た男性の釣果。友人の父。カーボンを使った自家製竿と、手作りの箱(釣果を数えられるカウンター付き)をイスにする本格派で、佐久地方にある松原湖で開催のワカサギ釣り大会では連続優勝の経験も。そんな名人も「霊仙寺湖はよく釣れる」と評しておりました。

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釣れたワカサギは天ぷらにすると、ふっくらしていて、これまたおいしい! まぁ、釣ったあとは手の生臭さもハンパないんですが…。これも含めて、ワカサギ釣りって楽しい!

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ということで、解禁日に気をよくした私は、なんと今シーズン、計5回も釣りに行っちゃいました。実は最終日の3月3日も行ってきましたよ。友人の甥っ子(8歳)も飽きることなく釣っていました。

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霊仙寺湖のワカサギ釣りが気になった方、来シーズンはぜひ! まずはイメージづくりに向けて、晴れた日の美しい山々とワカサギ釣りの風景をどうぞ。

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