日本全国で道の駅が人気のスポットになっていますね。いまや旅の目的になるほど進化しましたが、飯綱町には道の駅が(今のところ)ない……。でも、町内には農産物直売所が3つあります!!!
地元の採れたてトマトはヘタが緑色でピンと張っているし、キュウリやナスはみずみずしく、トゲが痛いほどです。顔を近づけると太陽の光をいっぱいに浴びたにおいがして、これぞ新鮮な証拠。生鮮野菜だけでなく、パンやリンゴジュース、お菓子、みそ、調味料、雑貨なども並んでいます。つい、ふらふらと吸い込まれるように立ち寄って物色してしまう、ある意味で危険なところ(笑)。町外からのお客さんはもちろん、地元の人も足しげく通うので、ちょっとした社交場にもなっています。
飯綱町は冷涼な気候で、長野県内でリンゴが栽培できる北限といわれています。朝晩の寒暖差が大きいため美味しい果物が育ち、リンゴのほかにもサクランボ、モモ、ネクタリン、スモモ、アンズ、ワッサー、プルーン、ブルーベリー、ナシなどなどが生産されています。最近は、イチゴやブドウも作られるようになりました。一般的な野菜やキノコはスーパーより新鮮で安くて大助かり。アスパラガスやトウモロコシなど人気の野菜は、早めに行かないとすぐに売り切れてしまいます。また、地元ならではの珍しい山菜や聞いたこともなかった青菜が並び、どうやって食べるのかしらと眺めるのもまた、ワクワクしてしまいます。
でも、今年は春先の遅霜や豪雨で、農家さんからはアスパラガスやトウモロコシ、サクランボ、モモの生育が悪いという話も聞こえてきます。そうなると、主役であるリンゴも心配です。
そろそろモモが並び始めたというので、二つの直売所を覗きに行ってみました!
まずは、「飯綱町さみず農産物直売所さんちゃん」へ。三水エリアの直売所だから、さんちゃん。わかりやすいネーミングですね。ちなみに、牟礼エリアの直売所は、ムーちゃんです。
さて、さんちゃんは周囲をリンゴ畑に囲まれ、駐車場からはリンゴ畑越しに北信五岳の山々が望めます。お隣の農家レストラン「日和」で絶景を眺めながら定食をいただくのもおすすめですよ。
この日は、プルーンや白桃、ワッサーがお目見えしていました。
1か月ほど前までは、サクランボやブルーベリーが並んでいたけれど、ついにモモのシーズン到来です。
ちなみに、ワッサーは信州生まれの新種で、隣同士に栽培されていたモモとネクタリンが自然交配しちゃった♡というお茶目なフルーツです。生まれた子どもは双方のいいとこ取りで、見た目はかわいらしい小ぶりのモモですが、産毛が少ないので丸かじりもOK。果肉は黄色くてモモよりも硬く、ネクタリンほど酸っぱくないため、甘みと酸味のバランスが美味しいと地元でも人気です。まだ生産量が少なく、長野県以外ではあまり知られていないもよう。直売所の棚に並ぶと飛ぶように売れてしまいます。
午後になってしまったけど、まだあるかなあ……。
あ、あった!
写真はワッサークイーンという品種でした。ちょっと小ぶりだけど、手軽に食べられるちょうどいいサイズ♪
ちなみに、直売所の値札には生産者さんの名前が入っているのですが、通になると好みの生産者さんの名前で品選びをするそうですよ。
次は、「横手直売所 四季菜」へ。
こちらは標高640メートルほどの高台にあるので、山に囲まれた町をぐるりと見渡すことができます。向かいにあるそば店「よこ亭」は、地元産のそば粉を手打ちしていて、こちらも美味しいと人気のお店。おそばを食べて、帰りに直売所をのぞいて野菜を買って帰るのが定番のコースですよ。
四季菜に行くと、これからが旬のトウモロコシが並んでいました!
トウモロコシといえば、お隣信濃町の「もろこし街道」が有名ですが、飯綱町でも負けず劣らず美味しいトウモロコシが生産されています。甘い品種であるスイートコーンにはさらに種類があって、お目当ては協力隊の仲間がオススメしてくれた、名前からしてあま〜い「サニーショコラ」。コンテナに残り少なくなっていたのを、なんとか1本ゲットできました!
ではでは、さっそくゆでてみます。
トウモロコシは、外皮がついていたら全部はむかず、薄皮を残して水からゆでて、皮付きのまま常温で冷ますのが、ジューシー&甘さを引き出すコツと言われています。
が!
皮付きだったら、何もしないでそのままレンジで5分チン☆するのが簡単で美味しいよ、と勧められたので、さっそく試してみましたよ!
①余分な皮はむく。
②レンジでチン(5分)。
③そのまま冷ます。
か、か、かんたんすぎるー。
そして、めっちゃあま〜〜〜い♪
今朝は、このトウモロコシとプルーンが朝ごはんでした。
ほかにも、夏の風物詩、キュウリが山ほど並んでいました。畑をやっている家なら、この時期は冷蔵庫がキュウリでぱんぱんになるそうです。まったくキュウリのやり場に困る(笑)。おすそ分けしてもらえる身としては、とてもありがたいのですけどね。直売所でもキュウリの叩き売り状態。
あと、ついに出ました夕顔です。
どどーん。
こんなデカい(あえて大きいではなく、デカい)もの、1本もらったら食べきれないって。買ったとしても車じゃなかったら大変、ていうか無理(笑)。ほかに、ピリッと辛いピーマン「ぼたこしょう」、みずみずしい「八町きゅうり」、丸ナスなども並んでいました。
果物は、プルーンがずらり。プルーンと言えば、ミキプルーンかセミドライしか知りませんでしたが、品種がたくさんあることにびっくりです。飯綱町に来て初めて生のプルーンの美味しさに出合い、この季節はおやつがわりに食べています。あああ、シアワセ。アンチエイジング効果が期待されると言われているから、お肌もプルンプルンになるかしらん?
気がつけば、記事のための取材だったはずが、ついついいろんなものを買い込んでいたのでした。おそるべし、直売所。
「飯綱町さみず農産物直売所さんちゃん」
〒389-1204長野県上水内郡飯綱町大字倉井2891-4
電話: 026-253-0033 FAX: 026-217-0043
mail: sanchan@ngn.janis.or.jp
営業時間: (4~7月)9:30~15:00 ※土日祝日は〜17:00
(8~12月)〜17:00
(12月21日〜)〜16:00
(1月)〜15:00 ※年末年始と2・3月は休業
定休日: 営業期間中は無休 (農家レストラン「日和」は月曜休み)
「横手直売所 四季菜」
〒389-1226長野県上水内郡飯綱町柳里628-1
電話:026-253-5153 FAX: 026-253-5154
営業時間: 9:00〜17:00 ※7月14日〜8月31日までは〜18:00
定休日: 営業期間中は無休(営業期間:3月24日〜12月下旬)