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データで見る飯綱町 –「人」に関する数値から探る町の現状−

人口増減や住みやすさなど、案外、知っているようで知らないこともある飯綱町。“今”を示す数値は“未来”の可能性につながります。今回は「人」にちなんだデータから飯綱町の現状をひもときます。

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実は「+1」だった! 飯綱町の人口社会増減

世界でも例を見ない勢いで人口減少と少子高齢化が進む日本。2015年の国勢調査によると、日本の総人口が初めて減少に転じました。いよいよ本格的に人口減少の時代に突入です。

そんななか、なんと飯綱町は、2016年の社会増減がプラス1人であったことがわかったのです!

社会増減とは、地域の外に住民が転出することと、よその地域から転入してくることによる人口増減のこと。つまり、2016年は飯綱町への移住者が増えたことがわかります。ちなみに、2015年の同時期のデータはマイナス43人。前年に比べ飛躍的な増加率であり、町創設以来、人口増加は初の快挙です!

人口減少に歯止めがかかりつつあるのかもしれません。

※出典:総務省「住民基本台帳」2016年12月データより速報値

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移住者はどこから来てるの? 地域別ランキングをご紹介

では、どこの地域から飯綱町への転入者が多いのでしょう? 調べると、およそ4分の3が長野県内から、そして4分の1強が長野県外から来ていました。

さらにその内訳をみると、県内からの移住者は長野市が県全体の約6割を占め、続いて信濃町が多いことがわかりました。

県外は約6割が関東圏からで、東京都はその半分(全体の比率では8.5%)。これを全地域のランキング形式にすると、1位が長野市、2位が東京都、3位が信濃町です。

関東圏、特に東京都からの移住者が多いなんて、ちょっと意外ではありませんか!?

なお、首都圏住民らに移住情報を提供する認定NPO法人「ふるさと回帰支援センター」の調査によると、移住希望地域ランキングの1位は、2017年・2018年と2年連続で長野県。また、宝島社発行『田舎暮らしの本』(2019年2月号)の2019年版「移住したい都道府県」ランキングでも長野県が1位です。

長野県自体が「憧れの県」に位置づけられていることがわかります。今後も関東圏をはじめとする移住者に期待ができそうです。

※出典:「住民基本台帳人口移動報告」2012年・2013年平均

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飯綱町の暮らしはいかが? 「住みよい」と答える人は7割以上!

では、飯綱町の住みやすさの評価も見てみましょう。

2015年6月に実施した「若者・子育て世代/転出者/転入者/高校生/中学生アンケート」によると、全体を通して「住みよい」「まあ住みよい」と答えた人は7割超。特に若者・子育て世代は76.0%が「住みよい」「まあ住みよい」と答えています。実際に中高生も高い評価であることから(特に中学生は9割以上!)、飯綱町は子育てがしやすく、子どもにとっても暮らしやすい地域であることが見えてきます。

また、転入者においても70.1%が「住みよい」「まあ住みよい」と答え、さらには転出者も68.2%が好評価。

ということは、転入者も、転勤や進学など、いたし方ない理由で引っ越したのではないかとも考えられます。

※出典:飯綱町若者・子育て世代/転出者/転入者/高校生/中学生アンケート(2015年6月実施)

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既婚者に聞きました! 親世代との同居&近居事情

さらに、飯綱町の既婚者で、両親または義理の両親と同居している人は6割以上。

厚生労働省「国民生活基礎調査」によると、2014年の三世代世帯の全国平均は13.8%なので、飯綱町の同居率は格段に高いことがわかります。

また、車で30分圏内に住む「近居」の割合も合わせると、92.7%が親世代と近い距離で暮らしています。

家族が近くに住むことで、子育てのサポートや、怪我や病気の際の身の回りの支援、介護が必要になったときや家を長期不在にする場合の安心感などが得られるというメリットがあるようです。

※出典:飯綱町若者・子育て世代アンケート(2015年6月実施)、2014年厚生労働省「国民生活基礎調査」

 

※本記事は「IIZUNA PROFESSIONAL PEOPLE VOL.1」掲載記事を加筆修正したものです。

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