いいいいいいづなマガジン

トップいいいいいいづなマガジン里山歩きで歴史に触れる のんびり歩いて私だけの風景に出会おう

里山歩きで歴史に触れる のんびり歩いて私だけの風景に出会おう

長野県といえば、山。登山をする人なら誰もが憧れる、槍ヶ岳や穂高、剱岳など3,000メートル級の名峰がそびえる山岳エリアです。

…だからと言って、高い山に登らなくたっていいじゃないか!(笑)
自然の中は歩いてみたいけど、さすがに登山となるとハードルが高い。トレッキングやハイキング、里山歩きくらいでもいい、という人も実は多いはず(ですよね?)。
そんな皆さんにおすすめのコースをご紹介します。

山岳信仰の霊山、飯縄山へ

飯綱町からは、北信五岳と呼ばれる飯縄山、戸隠山、黒姫山、妙高山、斑尾山の、南北に延びる美しい稜線が眺められます。
北信地方では、北に向かって見える山々の頭文字をつなげて右から「まみくとい」と呼んで、山の並びを覚えるのだそうです。上水内北部広域農道からは、「まみくとい」が並んで見えることから、この道路は北信五岳道路と呼ばれています。
北アルプスの勇壮な山々とはまた違った、やわらかい美しさが魅力です。

iizunajin-9.jpg

五岳のうち飯縄山は、古くから修験道の山であり、数多くの戦国武将も信仰したと言われる飯縄大権現(いづなだいごんげん)の総本山です。飯縄権現といえば東京の高尾山が天狗の山として有名になりましたが、実はこの飯縄山こそ本家なのです。山の中を自在に駆け回る修験者から、天狗伝説が生まれたとも言われています。
なだらかな裾野がゆったりと広がる美しい山ですが、標高1,917メートルとそこそこあります。しかし、頂上からの眺望がすばらしく、子どもの遠足などでも訪れるくらい初心者でも楽しめるので、心配は無用。ぜひ登ってみてほしい山です。

髻山から丹霞郷を歩く

satoyama2.jpg髻山

いやいや、“山登り”ではなくて“山歩き”くらいがいいな、という人には「髻山(もとどりやま)」から「丹霞郷」をめぐるコースがおすすめ。

髻山は、飯綱町と長野市との境にある標高744メートルの山で、かつては髻山城(髻城)があり、越後(新潟方面)と信濃(長野方面)を結ぶ要所だったとか。
上杉謙信が川中島の戦いに備えて築城したとされ、今でも頂上には石垣が残っています。

satoyama3.jpg
往時を偲ばせる城の石垣跡

長野から県道60号を牟礼方面へ下り、庚申塚古墳を過ぎた左手の駐車帯に登山道入り口の看板があるので、のんびりとリンゴ畑の中を歩いていきましょう。少し行くとのどかな山道に。春先にはカタクリの花やニリンソウ、スミレなどの花が可憐に咲く姿が見られます。

satoyama4.jpg
カタクリが群生して小道のようになっているところも

satoyama5.jpg

satoyama6.jpg
写真上:長野市の善光寺方面が見渡せる
写真下:頂上から牟礼方面

30分ほど登れば、本郭跡である山頂に到着です。
思いのほか見晴らしがよく、善光寺から長野市街と、飯綱町の牟礼方面がそれぞれ望めますよ。
戦国武将になった気持ちで、善光寺平を眺めてみるのもおもしろいですね。

県道60号に引き返し、庚申塚古墳を抜けて行くと、丹霞郷と呼ばれる桃の里に出ます。

春なら、ピンク色の桃の花と黄色の菜の花、雪を残した妙高山、黒姫山、飯縄山が遠くにそびえる風景の中で、ピクニックを楽しむのも素敵です。まさに絵になる風景なので、カメラを持った人やスケッチをする人が多く訪れる、春の人気スポットです。例年は4月末ごろがピークですが、今年は春が早いようなので、花の時季をお見逃しなく!

味わいのある古道、北国街道

登山ブームから派生して、街道歩きも人気になっていますね。
東海道、中山道、甲州街道などと同様、江戸時代に整備された「北国街道」は、北陸から越後、善光寺を経て、追分から中山道につながり、江戸までを結ぶ脇街道でした。

satoyama7.jpg
看板御本陣跡

牟礼駅から飯綱町役場に向かうと、役場の向かい側に「北国街道牟礼宿 御本陣跡」の看板があります。髻山の頂上から眺めた牟礼のエリアは、江戸(武州)と加賀(加州)の中間地点の宿場町として栄えたそうです。遠くから荷物を運んできて疲れた馬をここで休ませ、別の馬に替えて、また江戸を目指したのだとか。交番の前にある石灯篭は本陣跡で、よく見ると昔の面影がそこかしこに残っています。

satoyama8.jpg
石灯籠

ではさっそく、北国街道を歩き進めましょう。

役場の前を道なりに進み、證念寺(しょうねんじ)を左折、「武州加州道中堺碑」を過ぎ、しなの鉄道と国道18号が交差するあたりが小玉です。このあたりは坂になっていて、振り返ると町を見渡すことができますよ。しばらく行くと分岐が現れます。ここが古道と新道の分かれ道です。右側の江戸時代から残る未舗装の旧街道を歩いて、落影の集落を目指しましょう。牟礼駅から信濃町の落影集落までは7キロほど。2時間弱のコースです。
昔の人たちは、質素な装備で江戸まで歩いたのかと思うと、立派ですよね。歴史を感じながら、街道歩きを楽しんでみてくださいね。

ちなみにこのルートを含むコースは、一般社団法人日本ウオーキング協会の「美しい日本の歩きたくなる道500選」に選ばれています。最近はロングトレイルも人気があるので、健脚に自信がある人は、北国街道を踏破してみては!?

飯綱町には、有名な山や名所は少ないけれど、ゆったりのんびり歩くには、もってこいの里山です。くれぐれもケガや事故に注意して、歩いて見つけた景色を楽しんでください。

参考)一般社団法人 飯綱町観光協会

カテゴリー

イベントカレンダー

カレンダー

Instagramいいづな映え

    もっと見る