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飯綱町の日本酒「七福」復活プロジェクトが始動!


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北国街道の宿場町だった飯綱町には、かつて4つの酒蔵がありました。参勤交代の大名行列が通るさいに雪道を踏み固める人々が、寒さをしのぐために口にしていたのが、これらの蔵で造られたお酒だったといいます。
そのうちのひとつ「上の酒屋」から暖簾分けして生まれたのが大久保酒造。戦時中に物資統制の影響で一旦は休業しましたが、戦後、7人の蔵人の手で「七福酒造」として蘇りました。しかし、その灯は後継者不足などにより、ふたたび消えてしまいます。

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それから56年。途絶えていた地酒「七福」を復活させようと動き出した人がいます。地域おこし協力隊の鈴木康二さんです。

中野市出身の鈴木さんは、メーカーで経理の仕事をしていた元会社員。東京やベトナムなどで勤務してきましたが、ずっと「いつか自営業をやってみたい」という思いがあったそうです。その過程で農業に関心を持ち、旅行で偶然通りかかった飯綱町の風景に惹かれて、役場に移住を相談。2024年11月、地域おこし協力隊として飯綱町で暮らし始めました。

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鈴木さんは研修生としてリンゴ栽培を学びながら、都心部への出張販売などにも参加。そこでリンゴを買いに来たお客さんから「飯綱町はリンゴもいいけど、お米が本当に美味しいよね」と声をかけられました。
確かに、飯綱町のお米は特Aランクの評価を受けるほどの品質です。そのときはお礼を言って終わりましたが、もともと日本酒が好きだった鈴木さんは「そういえば、この町にはどうして地酒がないのだろう」と疑問に思ったそう。農作業の合間に地元の人に尋ねると、「昔はあったんだけどね」という答えが返ってきました。

「やっぱりと思って、協力隊1年目の活動報告のときに峯村町長(当時)に『飯綱町のお米で日本酒を作ってみたいです』と話したんです。そうしたら、『なら、七福の銘柄でやってみないか』と言われて。直感で『やります』と答えました」

とはいえ、リンゴ栽培を学びながら米づくりまでするのは現実的ではありません。鈴木さんはまず、酒米づくりを委託できる農家さんを探しました。そして出会ったのが、町内の仲俣農園の仲俣涼平さん。仲俣農園さんは皇室献上米も手がけた実績を持つ米農家さんで、七福復活の計画を伝えると、「協力しますよ」と快く引き受けてくれました。

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醸造は、信濃町で日本酒「飯綱」などを醸す髙橋助作酒造に依頼。この酒蔵では仕込み水に湧き水を使っているのですが、それは飯綱町の田んぼに流れ込む雪解け水と同じ水源なのだとか。鈴木さんがこのプロジェクトについて話すと、社長の髙橋邦芳さんは、「同じ妙高戸隠連山地域を盛り上げる仲間として、ぜひ協力したい」と言ってくれました。

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鈴木さんが目指すのは、特別な日のための特別なお酒ではありません。かつての七福がそうであったように、お祭りや地区の集まり、家庭の食卓で当たり前のように飲まれる「庶民のお酒」です。

「今は、お米を削ってフルーティーに仕上げるお酒が流行っていますけど、七福はその真逆。お米をあまり磨かずに、米そのものの旨味がしっかり感じられる純米酒なんです。だから漬物にも合うし、スルメイカにも合う。公民館、消防団の集まり、日々の食事など、どんなシーンにも寄り添える食中酒を目指しています」

今年、仲俣さんのもとで収穫された酒米「山恵錦」はおよそ1トン。このお米から約2000本の「七福」が醸される予定です。
現在、七福復活のクラウドファンディングが実施されており、リターンには、ここでしか手に入らない限定の生酒が用意されています。また、今後は町内の直売所や飲食店、ふるさと納税などでの販売も計画中です。

七福復活への思いを、応援してくださっている方々と語った動画はこちらから視聴できます。

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※クラウドファンディングのページはこちらから!ぜひ、応援をお願いいたします。

鈴木さんには、心に思い描く風景があります。
「町の人たちが、お盆やお正月、お祭りや地区の集まりで飲むお酒が七福になったら嬉しいですね。七福が、人と人をつなぐお酒になれたら」

また、酒米の需要が増えれば、荒れてしまった耕作放棄地を活用することにも繋がります。
「田んぼがどんどん消えていくのは寂しいですよね。でも、食用米じゃなくても酒米として需要があれば、その田んぼは残ると思うんです」

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 七福が途絶えておよそ半世紀。かつてこの町の暮らしのなかに当たり前にあったお酒を復活させることが、飯綱町の未来を作ることにも繋がります。七福の復活は、未来をつくるためのプロジェクトなのです。

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