
りんごジュースとはねだしりんごのイベント「RINGO JUICE FES(りんごジュースフェス)」があると聞き、いいづなコネクトEASTへやってきました!
はねだしりんごとは、ちょっと形が悪かったり、傷がついていたり、規格サイズに合わないために市場に出回らないりんごのことです。見た目が悪いだけで味は変わらずとても美味しいので、全く問題ないということを理解してほしいという思いで開催されていました。

イベントでは、さまざまな品種のはねだしりんごの詰め放題や生搾りりんごジュースのふるまいなど、楽しい企画がいっぱい催されていました。私も詰め放題にチャレンジし、袋の限界まで詰め込んで、400円で6個もゲット!(笑)

会場を楽しんでいると、あれ?ラウンジに人が集まっています。なんだろう?と思って近づいてみると・・・。

わあ!「蛇口りんごジュース」だって!

以前、愛媛県の旅館に泊まったときに「みかんジュースの出る蛇口」に出合ったことがあるけれど、飯綱町にもりんごジュースの蛇口があるなんてびっくりです!

みつどんがレーザーで焼き付けられた木箱に、金と銅のちょっとレトロで可愛い蛇口がくっついていて、思わずひねりたくなる、なんとも心をくすぐられる見た目・・・。
料金は、飯綱町産りんご100%のストレートジュースが1種類300円、3種類500円。3種類を選ぶと、カップが三つ並んだトレーが渡され、自分で蛇口から注いで飲み比べができます。

スタッフさんからは「あふれる限界まで注いでいいよ~」と声かけもあり、
「わー、こぼれそう!」と子どもも大人も楽しそう。

今回は左から、「王林」「ぐんま名月」「陽光」という3種類が並んでいました。

私も3種類の飲み比べに挑戦してみることに。蛇口からジュースが出てきて感動! こぼれないように慎重に注ぎます。さて、一口飲んで、びっくり!キーンと冷えています。見た目が木箱なので、常温のジュースが出てくるのかと思っていました。
そして、見た目はあまり変わらないのに、種類によって味が全然違うことにも、びっくり!です。王林は、まったり甘い。ぐんま名月は、甘みと酸味がバランスよく、陽光は、さっぱりとして酸味が際立ちます。誰かと一緒に飲んでみて、「どれが一番好き?」と話すのも楽しそうです。

ジュースの蛇口の制作に関わったのは、株式会社ツチクラ住建と株式会社カンマッセいいづなの社長を務める土倉武幸さんと、泉が丘喫茶室の植田麻緒さん。お二人に制作に至った経緯をお聞きしました。
飯綱町のりんごの知名度を高めるための取り組みとして、「りんごジュースが出る蛇口」を作ろうというアイデアは2025年の春頃に生まれたそう。
「飯綱町から、りんごジュースの蛇口をつくれないかと相談があったんです。当初はりんごの形をしたオブジェに蛇口がついているようなものをイメージしていました。ただ、りんごの形は曲面が多く制作が難しい。検討した結果、役場の担当者から、かつてりんごの運搬や保存に使われていた木箱をモチーフにしてはどうか、とアイデアをもらい、受託に至りました」(土倉社長)
木箱の中に入れるジュースの容器についても検討が重ねられ、採用されたのはアメリカ製のウォータージャグです。ジュースに氷を入れたら味が薄まってしまうし、ぬるいりんごジュースでは魅力が半減してしまう。そこで、保冷ができるタイプを探し、さらに保冷剤を入れることで、キンと冷えたジュースが提供できるようにしたとのことです。冷蔵庫が内蔵されているかと想像していましたが、なるほど、これなら電源も要らないので、持ち運んでどこでも設置できますね。

木箱の中にはジャグが隠れていました
木箱の材料は、やっぱりツチクラ住建だけあって、住宅に使われる建材を活用。土倉社長がウォータージャグがぴったり収まる寸法で設計し、大工さんがサイズを調整しながら仕上げたのだそうです。苦労したのは、ジャグと蛇口をどうつなぐかという点。これは水道屋さんに相談したのだとか。木箱の上にはりんごが置けるようになっていて、あたかもりんご箱からジュースが出ているようなデザインに工夫されています。

「りんごジュースの蛇口は、お子さんだけでなく大人にも人気です。今後もりんご関連のイベントで登場しますので、お楽しみに!」と植田さん。
見かけたらぜひ立ち寄って、(飯綱町の蛇口からはりんごジュースが出るんだよ)という都市伝説が再現された“蛇口からりんごジュース体験”をしてみてください!