トップライターはっさく堂さん駅やスーパーが徒歩圏内! シングルマザーと単身女性向けシェアハウス「nagaya MURE 」

駅やスーパーが徒歩圏内! シングルマザーと単身女性向けシェアハウス「nagaya MURE 」

かつて商店が軒を連ね賑わった国道18号線。その一角に立つ元呉服店が、シングルマザーと単身女性向けのシェアハウス「nagaya MURE」として生まれ変わりました。手掛けたのは、株式会社ククリテの石黒繭子さんです。

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石黒さんは名古屋市出身。大学卒業後、保育士を経て大学院で社会福祉を学びました。その後、障がい者福祉を通じた地域づくりを目指すNPO法人SUNに入職し、障がい児の放課後等デイサービス「たいよう」の立ち上げに関わりました。2023年に起業し、ひとり親や養護施設を退所した若者を「住まい」という視点から支援するため、株式会社ククリテを設立しました。

「最初に始めたのは、長野市の団地の一部を借りたシェアハウスでした。シングルマザーや養護施設を出た若者など、部屋を借りるのが難しい方々を受け入れる住まいです。完全に区切られた住居ではなく、困ったときや話したいときにシェアスペースへ出れば誰かと交流できる。そんな『長屋』のような緩やかなつながりが生まれることを願って、『nagaya』という名前をつけました」(石黒さん)

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店舗部分を利用した「nagaya MURE」のコミュニティスペース

2024年にオープンした「nagaya MURE」は、2軒目となるシェアハウスです。1軒目の団地のリノベーションとは異なり、キッチンやバス、トイレなどを共有する形で、よりシェアハウスらしい空間となっています。4部屋あり、半分はシングルマザーと子ども向け、もう半分は単身女性向けに用意されています。

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同時に複数の入居者が調理できるキッチン

なぜ、全戸をシングルマザー向けにしなかったのでしょうか?

「これまでずっと『子育て支援』という視点で仕事をしてきました。そこで気づいたのが、同じ環境の人ばかりが集まるよりも、多様性があることが大切だということです。福祉の世界では、障がいのある人もない人も、みんなが社会の一員として地域と関わりながら生きる『ノーマライゼーション』を大事にしており、私自身もそうした社会を目指しているので、半分は単身者向けにしました」

その目標に近づくため、石黒さんは地域を積極的に巻き込んでいくことも心掛けているそうです。

「さまざまな事情を抱え、ここに来る方もいます。何も知らない土地で子育てをするとなると、何を誰に聞けばいいのかも分からない。そんなとき、地域のコミュニティが大きな助けになります」

そこで、片付けからシェアハウスオープンまでのプロセスをお披露目して、地域の人たちに開かれた場を作りました。古い家具や廃棄予定の商品などを希望者に譲り、オープンの時にイベントを開いてみんなに来てもらうなどして、風通しのいい場所を心がけたそうです。

「今はシャッターを下ろした店が多いですが、かつてはお店が並んでいた通りです。その時代を知る人たちが来て『この呉服店で初めて着物を仕立てたんだ』とか、 『私も娘も、ここで成人式の着物を作ったの』と懐かしんでくれる方が何人もいました」

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同時に料理ができるよう、炊飯器などは複数用意

石黒さん自身は都会で育ったため、最初はこうしたコミュニティの存在を新鮮に感じたと話します。

「私も、最初はひとりで長野市に引っ越してきたんです。縁もゆかりもない土地で、誰に何を聞いていいのかもわからなかった。だけど、まさに私が飯綱町を好きな理由なのですが、近所の人との繋がりが残っていて、近隣の方たちがたくさん話しかけてくれたんです。熱が出た時には、何か持ってきてくれたりして。都会からきた私にとって、すごく嬉しかったのを覚えています」

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シェアハウスはなんと庭付き! 電車も見える

地域との繋がりが濃い地域では、ご近所づきあいを「煩わしい」と感じる人もいるかもしれません。しかし石黒さんは、「都会ではこうした繋がりがなかったからこそ、すごくいいなと思いました」と話します。

「シングルマザーや、さまざまな事情を抱えて新しい生活を始める人にとっても、こうした繋がりは安心材料になると思います。『nagaya MURE』に住むことで、自然に地域のコミュニティに溶け込めるようになればいいなと思っています」

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シェアハウスの1室。エアコン付きで夏も安心

また、シェアハウスという形式にすることで、初期費用を抑えられることも大きなメリットであると、入居中の方は話します。

「シングルマザーにとって、家具や家電を一から揃えるのは負担が大きいですよね。ここでは、生活に必要な設備が整っているので助かります。近所のおばあさんがよく訪ねてきて、おしゃべりをしたり、野菜をお裾分けしてくださったりもします」

 
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呉服屋時代の什器が付いている部屋もある

さらに、「nagaya MURE」は駅やスーパーが徒歩圏内にあるという立地なので、車がなくても日常生活が成り立ちます。電車を使えば長野市にもアクセスしやすく、仕事を探す際の選択肢も広がります。

旧店舗部分は現在、コミュニティスペースとして活用されています。「今後はサロンやお茶会などのイベントを開き、地域の人々にも気軽に使ってもらいたい」と石黒さんは語ります。

「さまざまな人にサポートしていただきながら『nagaya MURE』はスタートしました。この場所を通じて、『この社会にはいろいろな人がいて、みんな関わり合って、混ざり合って、社会が成り立っているんだよ』という当たり前のことを、みんなが感じられる場所にしたいと思っています」

現在、「nagaya MURE」では入居者を募集中です。シングルマザーとその子どもはもちろん、単身女性の方も歓迎。地域に溶け込んで暮らしたい方や、石黒さんの活動に興味がある方は、ぜひ問い合わせてみてください。

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「nagaya MURE」
・賃料:月額55,000円
・敷金:なし
・礼金:55,000円
・共益費:月額18,000円
・部屋の広さ:個室1、個室2(6.7畳)/個室3、個室4(6.0畳)
・設備:共有キッチン(13.5畳)/冷蔵庫:2台/専用収納/電子レンジ/炊飯器/電気ポット/インターネット回線有/洗濯機:2台/乾燥機:1台/浴室:2(バスルーム1、シャワールーム1)/トイレ:2か所/洗面所:2台/掃除機/エアコン/ガスファンヒーター
・入居可能日:即時
・備考:個室3、4は母子家庭優先、個室1、2はどなたでも入居可
*要件が合う方は、飯綱町ひとり親世帯家賃助成金や飯綱町移住定住応援家賃助成金の利用も可能です。
ひとり親世帯家賃助成金
移住定住応援家賃助成金

お問い合わせ:株式会社ククリテ

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