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飯綱町の図書館まつりが始まります

飯綱町の図書館まつりが、11月9日(土)から11月17日(日)まで飯綱町民会館の図書室で開催されます。今年も楽しい図書館まつりにしようと、実行委員の皆さんが企画を出し合うなど打ち合わせを重ねています。

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実はこの図書館まつりは、2012年に飯綱中学校の新校舎が建設された際、新しくなった図書室を一般町民も利用できる“公共図書館”という位置づけにしたことを周知するために始まったのだそうです。

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しかし、中学の授業時間中は一般町民は入館できないため、数年後から飯綱町民会館にある公民館図書室で開くことになりました。だから図書室のある町民会館で開催するけれど「図書館まつり」なんですね、納得。

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2024図書館まつりの内容は盛りだくさん!
《福引大抽選会》期間中本を借りると福引が出来ます(1回限り)。大人用と子ども用に分かれていて、中には図書カードなどの豪華景品も入っているそうですよ。
《読書ノートプレゼント》どんな本を読んだのか記録するノートです。
 
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《本の福袋》実行委員の皆さんが選んだおすすめ本が、幼児、低学年、若者、一般 と年代別に用意されています。どんな本が入っているかわからないのも楽しみです。
《ブックリユース》古本市。掘り出し物が見つかるかもしれません。
《まだ誰にも読まれていない本》2021年度に町で購入した本の中で、まだ誰にも読まれていない本を展示します。
《オススメ本》応募していただいた方、図書委員の小学生、そして今年は町民会館にいる職員の皆さんのオススメ本を紹介します。
《俳句と川柳》くすっと笑える楽しい作品が展示されます。
《おはなし会》幼児、小学校低学年向け。大人も一緒に聞いてくださいね。
《親子でわらべうた講座》わらべうたあそびを楽しみましょう。
《ブックカフェ》好きな本を持ち寄って、ブックトークを繰り広げます。聞くだけの参加でもOKです。
《寄せ植え講座》どんなお花の寄せ植えになるかは当日までお楽しみ。
《方言カルタとり大会》北信地方の方言のカルタです。

毎年うれしいお土産や景品が用意されていますが、注目なのが、人気急上昇中の飯綱町PRキャラクターみつどんの缶バッチです! 本とみつどんが描かれたかわいい図柄が、なんと16種類もあります。この缶バッチは2022年度からあるそうですが、皆さんは何種類持っていますか?全部集めるには何年もかかりそうです(笑)。

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図書館まつり実行委員長で、第一回から携わっている寺島妙子さんにお話を聞きました。
「コロナ禍のときも、どうしたら密を避けて開催できるだろうかと考えて、俳句や川柳、オススメ本紹介といった新しいアイデアを出してイベントを続けてきました。喜ばれたし、自分たちの勉強にもなりました。飯綱町は新しいアイデアを実行するのに動きやすい、ちょうどいい大きさですよね」
寺島さんは、読書活動推進委員のほか、飯綱おはなしの会などで読み聞かせの活動をしています。長野おはなしの会おはなし畑では、北信一帯から新潟県まで、各地の幼稚園、小中学校に読み聞かせや、「おはなし」に行くそうです。おはなしとは、昔話などの物語を語り手がすっかり覚えて自分のものとし、本を見ないで語るもので、ストーリーテリングとも呼ばれています。寺島さんは東京子ども図書館の松岡享子さんに師事し、今でも毎年合宿に行って研鑽を積んでいます。

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その情熱の源を訪ねると、「これを糧に活動しています」と手帳に書き付けてある文章を見せてくださいました。
「政治がどう変わろうと、経済にどんな浮き沈みがあろうと、子どもたちは日々成長しています。世界が困難な問題を数多く抱えている現在、次代を担う子どもたちには、深く感じ、しっかり考え、きちんと自分を表現し、心の中に、自由に想像力を働かせることのできる世界をもち、文化的背景を異にする人たちとも協調して生きていける人間に育ってもらわねばなりません。そのためには、幼い日に、ことばの力と、想像力を身につけることが何よりも大切です。ことばは愛情のしるしであり、あらゆる精神活動の土台です。想像力は、人間を置かれた場所から、より広い世界へはばたかせる翼です。そして本は、このふたつの力を育てるもっとも強力な手段です。 ~「東京子ども図書館の理念」松岡享子~

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寺島さんは、子どもを通わせていたNPO法人「大地」で「おはなし」に出会いました。そこで、おはなしが子どもにとってどんなに大切かを痛感したそうです。
「子どもは感性のかたまりです。私にできることは小さいかもしれないけど、子どもと本の世界をつないでいきたいと思います」
図書館まつりは町に定着してきたと手ごたえを感じていますが、読書活動推進委員会では、妊婦さんや赤ちゃん、0、1、2歳児を新たな対象として、本やおはなし、わらべうたの良さを伝えたい、肌で感じてもらいたい、と考えているそうです。「ストーリーや絵だけではなく、本を読んでもらう声や、感触、温度や匂いまでが、小さい子にとって大切な本との記憶になるのです」(寺島さん)

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そんな本との出会いの場所、公民館図書室がリニューアルされます。 
町民会館の西側にあるドーム状の部分(その昔はお風呂だったそうです)を改装し、ここに図書室が移転します。どんな図書室になるのか、夢がふくらみますね。図書館まつりでは、この新しい図書室をどんなものにしたいか、皆さんの理想を書いてもらって貼り付ける「夢の木」も登場します。たくさんの葉を貼り付けて、夢いっぱいの図書室をみんなでつくりましょう。

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