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飯綱町1ヶ月滞在のまとめ

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はじめにこの企画を考えた時には、1ヶ月は長いかな…と思っていました。
家族(パパ)と離れ、現在通っている保育園・小学校と離れる期間として、です。

ですが、行ってみると1ヶ月はあっっっっという間に過ぎ、短かった、、、!!という思いでいっぱいでした。

  • もっと子どもたちと、飯綱でしかできない色々な遊びをしたかった
  • 現地の環境に子どもたちがもう少しじっくりと慣れて溶け込んで行く時間が必要だった
  • もっと現地の方々と交流して、一緒に仕事や地域活動をしたかった

できれば3ヶ月~半年は滞在しないと、かなり慌ただしくなってしまうな、という印象でした。

 

とはいえ、まずはこのショートステイ型二拠点生活が、様々な方々のご協力のおかげで「実現できた!」というところが、大きな成果だったと思っています。

飯綱町の役場の方とも、この制度の本格的な実装に向けて、動き出すきっかけを作ることができました。
制度さえできれば、滞在期間はそれぞれの家族の事情によって自由にカスタマイズ可能ですしね!

今回の記事ではまとめとして、準備期間と、現地での生活サイクルについて、振り返ってみたいと思います。

 

準備スケジュール

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2月のワークショップで「こんなことやりたいです!」を役場の方と話してから、8ヶ月後の実現となりました。

事務的な手続きの他には、

  1. 飯綱町との調整
  2. 家族との調整

という、調整タスクが主に行ったことです。

1については、全員が初めての試みなので、役場の方も、凸版印刷の方も、私も、手探りで進めていったところがありますが、これは、今後制度化が進んでいけば、かなり負担が軽減できる内容かな、と思います。

 

ですが、家族との調整は時間をかけて行うべきところだと実感しました。

「様々な場所を自由に移動しながら学び、働く」というスタイルは、少しずつ今後も広がっていく動きになると私は考えているのですが、そのために家族と離れたり、友達と離れたりするというのは、やはりとてもセンシティブなことですし、正解がないものです。

家族や友達と一時期離れても行く価値があるか?というのは、よくよく家族とすりあわせて、家族全員が意義や意味を見出して初めて、気持ちよく実行できるものかなと思います。

そこは簡略化したり、無理に実行しようとしたりせず、とても丁寧に、話し合う必要がある部分だと思っています。

 

流山と飯綱での生活サイクルの違い

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流山にいる時と、飯綱にいる時で、一見して違うのが「仕事をする時間」の違いでした。

というのも、飯綱では保育園ではなく幼稚園(こども園でしたが、延長保育はほとんど利用しない前提での体験入園でした)を利用したため、日中仕事が可能で自由に動ける時間は、4時間と少し。

流山でも夜に仕事をすることは多いですが、主人の育児・家事への協力が全くない状態で、子ども3人と向き合い、家事もこなしていると、夜に仕事をする体力はほとんど残りません。。。

なんとか早朝お弁当を作る前に、少し時間を確保するのがやっとという感じで、いかにいつも主人に助けられているか、ということを実感したのでした。

 

そのため、仕事の方はかなり慌ただしくなってしまいましたが、その代わり、子どもとの時間をゆっくり取ることができました。

子どもにとっては、新しい土地に来ていきなりフルタイムで新しい保育園や学童で過ごすよりは、負担なく過ごすことができていたのではないかと思います。

仕事量をもっと減らしてくるべきだったことは反省点ですが、子どもたちとその辺を散歩したり、図書館に行ったり、ゆったりと過ごすことができたのは、結果的にとても良い時間でした。

 

次にこういったチャレンジをするご家族がいたら、持って行く仕事は減らして、子どもたちとの時間と、現地で新しいチャレンジをする時間を確保できる余裕のあるスケジューリングをすることを、オススメします!

 

今回の滞在で得られたこと

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私個人については、

  • 地域の関係人口として現地にはなかった価値を外側からもたらすという新しいキャリア
  • ショートステイ型二拠点生活という新しい生活スタイルを開拓するきっかけ

を得ることができました。

短い期間でしたが、様々な地域の関係人口として今後も活動していきたい私としては、十分以上のものを得ることができたと思っています。

実際に、今回の体験の報告会をして、地域での仕事や教育に興味のある皆さんと繋がって、今後の活動の第一歩を踏み出すこともできました!

 

一方、子どもたちについては、明確にこれを得た!これが変わった!というものはないようですが、むしろそれが良かったなぁと思います。

こんな風に、色々な場所で学び遊ぶこと、自由にその場所は自分で選べること、を当たり前のように感じてほしいからです。

 

小2の娘は、飯綱滞在の前まで少し行き渋っていた学校にも楽しく通うようになり、全く違う進度だった勉強にも追いついたことで(両地域の担任の先生の丁寧な対応のおかげです)勉強にも対人関係にも、自信をつけたようです。

年長の娘は、今も「かねちょろ(https://www.town.iizuna.nagano.jp/ijuportal/read/6056.htmlの記事参照)」についての絵本を読みながら思いを馳せ、保育園のお友達にもいかに大地での生活が楽しかったかを力説して歩いています。

2歳の娘は、大地で覚えた「いただきます」の歌や、「秋のだいち~、真っ赤なりんごのほっぺちゃん~♪」という歌を、今も繰り返し歌っています。それを聞くたびに、大地で過ごした豊かな時間が、記憶には残らずとも彼女の原体験になっていることを、そっと願うのでした。

 

今回の滞在が終わりではなく、新しいスタートになるように、今後も飯綱町の皆さんとの活動や、地域と関わる活動を続けていきたいと思っています。

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体験したのはこの方たち!

小松さん
千葉県流山市在住。(2018年10月時点)
普段はWeb関連やプロマネのお仕事をしているお母さんと、8歳・6歳・2歳の3姉妹で、期間限定の二拠点生活を体験!
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