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自分らしく生きるためのフリースクール「OZ Field」

現在、さまざまな理由で既存の学校に通うことを迷う子どもたちが増えています。そんな中で、その問題をポジティブに捉え、子どもたちのなりたい自分を後押しするフリースクール「OZ Field(オズフィールド)」が飯綱町にはあります。今回はOZ Field代表の市川寛さんにインタビューを行い、フリースクールの実態についてお聞きしました。

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文部科学省が2021年に発表した「令和2年度児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査」によると、小・中学校における不登校の児童生徒数は19万6,127人と過去最多を記録しました。現在長野県でも不登校児童は年々上昇傾向にあり、令和2年度では全国と同じく過去最高となり、大きな問題となっています。(*1)

全国の不登校児童が増える一方、子どもたちをフォローする支援団体の設置は遅れているのが現状です。そんな中、飯綱町の複合施設「いいづなコネクトWEST」には、周辺地域の子どもたちを受け入れるフリースクール「OZ Field」が入居しています。

(*1)参照:令和2年度児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査

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OZ Field(オズフィールド)は2021年4月にいいづなコネクトWESTのオープンと同時に開校したフリースクールです。小学生から高校生まで、総勢20名の子どもたちが通学しており(2022年4月現在)、総勢5名、常時4名の職員が対応しています。

授業は「やりたいこと」「ひつようなこと」「みんなでとりくむこと」の3つの柱で構成されており、子ども、そして保護者と相談しながらセミ・オーダーメイドのカリキュラムを作成。子どもの目指すところに向けて、教科書やタブレットのAIアプリを使った学習はもちろん、子どもたちみんなで行う昼食作りや地域学習、キャンプに修学旅行など、幅広い学びを展開しています。

また、在籍は一条校(狭義の学校)となり、学校長が認めればOZ Fieldに通学した日数が一条校の出席日数としてカウントされ、通常通りの卒業も可能となります。(飯綱町、長野市他の子どもが在籍するすべての小中学校で実績あり)

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「学校とは異なる学びの場としての選択肢を作りたいと考えています。小学校低学年から高校生まで、幅広い世代の子どもたちが在籍していますが、一人ひとり学びのレベルや興味関心は違います。もちろん食事作りやキャンプ、修学旅行(希望者)など全員で取り組むカリキュラムもありますが、基本的には目指す目標をしっかり話し合い、その子自身にあった学びの場を提供できたらと考えています」とOZ Field代表の市川さんは言います。

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OZ Field代表の市川寛さんは大阪生まれ大阪育ち。現在は飯綱町のお隣、飯山市に住む恰幅のよい男性です。子どもたちからは「いっちー」「くまさん」の愛称で慕われており、長い間教育の現場に携わってきました。長野県の小学校で教員生活をスタートさせ、山梨学院小学校、長野日本大学小学校の立ち上げ時期に参画。その他さまざまな現場を経験するなかで、同じ学年の子どもだけが同じ教室で学ぶという姿に不自然さを感じていたそうです。そんなとき、OZ Fieldの親団体であるNPO法人「ライフワーク・レインボー」のメンバーと出会い、フリースクールの開校を進めました。

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「既存の公立高校では、全員定められた横一線の教育を受けることになり、いろいろな個性を持った子どもたちへの対応は難しいです。そこで子どもたちの個性や方向性に合わせた、寺小屋のような学習環境を作りたいと、昔から考えていました」と市川さん。偶然の出会いから縁もゆかりもなかった飯綱町にフリースクールを開校させることになった市川さんですが、飯綱町で開校したことによるメリットもあったそうです。

「いいづなコネクトWESTは、たくさんの企業が入居しているので、働いている方と身近に出会うことができるのが魅力ですね。地域の方や農家の方にもお声かけいただいて、地域学習やりんごの摘花、花摘み体験など、飯綱町ならではの体験をさせてもらってます。子どもたちにはいろんな人と関わりを持ち、自分の可能性を広げてもらいたいと思っているので、とても良い環境だと感じてます」

子どもたちの進路としては高校進学が一番多いとのことですが、将来的には海外インターンシップや留学など、子どもたちの選択肢を拡げる活動にも注力したいと語る市川さん。最後にフリースクールを検討している保護者の方に向けたメッセージをうかがいました。

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「いろいろと考える前にぜひ見学に来てほしいです。フリースクールって、学校に行けない子どもたちが過ごすネガティブな場と捉えられがちですが、決してそんなことはなくて。教室を見てもらえれば、子どもたちのポジティブな姿にイメージが変わると思います」

OZ Fieldの名前の由来は、映画「オズの魔法使い」から取られているそうです。ドロシーと個性豊かな登場人物が目標のために数々の冒険をするように、OZ Fieldの子どもたちにも、目標を見つけ、そこを目指しつつ飯綱町を楽しんでもらいたいですね。

廃校になった学校に、今日も子どもたちの声があふれています。

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