スマートにつくる農業

小山良実さん(59)

8年前から農地を受け継いだ小山さん。りんごの他に、お米や野菜などを育てているそうです。
りんごの販売先の半分は直販。ほぼクチコミで販売していると言います。大きくPRなどはされていないそうですが、小山さんがつくるりんごの味は評判が評判を呼び、売れていくそうです。飯綱町のりんご農家さんの多くはそうですよ、、と。お話をお聞きしていて、実はこれはすごいことだよな、と思いました。日本全国を見渡してみると、おいしい果樹の生産地はたくさんあります。りんごも、青森や岩手をはじめとした東北、長野県内にも多くの生産地があります。インターネットもほとんど使わず、本当のクチコミだけで売れていく。食べたりんごには本当の感動があるんだろうな、と思います。感動したら、きっと他の誰かに伝えたくなる。それがクチコミを呼びます。お米も野菜もおいしくできる飯綱町。ほかの農作物も同じような状況だと言います。直売所で並べようとした先から売れていく。知る人ぞ知る、というのはこういうことを言うのでしょうね。

小山さんにとって、飯綱町の魅力は?と聞くと「地域のつながり」だそう。お米ははぜかけ(※)でつくっているそうですが、今年9月の大雨の際にちょうどそのはぜかけのタイミング。その様子を見た近所の人たちが手伝いに出てきてくれたそうです。そんな人の暖かさが飯綱町の魅力であると言う小山さんはとても優しい表情をされていました。
きっと小山さんも逆の立場だったら、自然な行為として手伝うのでしょうね。

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「効率よく、スマートにつくっていきたい」と小山さんは言います。収穫などはママさんパートにお願いしているそうですが、服装が以前に比べてかなりおしゃれになってきています。農業は大変でしんどい、ではなくスマートにやることで後に続く人も増えていく、というのが小山さんの思い。たのしそうに農業をする人がいる飯綱町。新規就農の方が増えてきている理由のひとつが分かったような気がしました。

※ 収穫したお米を機械的な乾燥をせず、天日と自然の風で2週間ほどかけて乾燥させる従来の乾燥方法。手間と時間がかかるため、大規模農業では避ける傾向にあります。