地域の支えがあって、続けることができた

熊木達郎さん(39)

東京から移住し、リンゴ農家として就農10年を迎えた熊木さんは、「昔から漠然と、農家の仕事がしたかった」と話します。東京の暮らしを離れ、飯綱の地でみつけたのは、自然の流れと澄み渡る空気の心地よさだったそうです。そして、飯綱町に農業体験にやって来た現在の奥様と出会い、結婚。東京、千葉ご出身のお二人が飯綱町で出会った不思議な縁、昨年9月には嬉しい、お子様が誕生しました。長いこの地の冬が終わり、この春からは、家族3人の里山暮らしが始まります。

熊木さんは12年前、東京で勤めていた会社を辞め、長野県の新規就農制度を利用し、長野市の農家の元で2年間、リンゴ栽培を学びました。そして、飯綱町の農地を借り独立。「最初の頃は失敗も重ねながらの試行錯誤でしたが、最近ではリンゴの品質も安定し、ようやくリンゴ農家として自信がついてきたかな」と控えめに話します。「自分一人ではできないことも、まわりの人が支えてくれたから、続けることができました」 熊木さんにとって、ゼロからのスタートだった田舎暮らし、そしてリンゴ栽培。今では地域活動でも重要な役を担うまでに地域に馴染んでいます。

寡黙で真面目な熊木さんは話します。「やっぱり、リンゴづくりをしてよかった。自分がつくったりんごが実り、誰かに食べてもらえることは何よりの喜びです」と。りんご栽培への想いはかけがえのないものになっています。