人との繋がりが一番の財産。

大川 直男さん(42)

飯綱町を拠点に、店舗什器製作を主に手がける「WOOD FACOTOR」の代表・大川直男さんは、飯綱町に生まれ育ち、町内にある高校を卒業後、長野市の企業で木工技術の修業を積んできました。30 代を迎えた頃、独立。ビジネス的に動きやすい街中で、という考えもあったそうですが、予てから地元を盛り上げたいと考えていこともあり、自分でやるなら、生まれ育った飯綱町でと、“地元”に工場を構えました。大川さんは、本業の傍ら、母校の文化祭をボランティアでサポートしたり、地域、町の行事にも積極的に参加し、持ち前の行動力、面倒見の良い人柄から、工場には連日、様々な人々が訪れるようになりました。

「学校帰りの子どもたちが『いつかは父ちゃんたちのように、祭りに参加して、消防団に入って、町を盛り上げたい』と話していたことがあって。これを聞いた時に、そうした子供だちの気持ちというか、地域性みたいなものをしっかりと残したいって思いました。だから、自分も含めて、これからの若い人たちが地域を支え続けるために、どうしたらいいのか、自分に何ができるか、改めて考えるようになりましたね」

そんな思いを胸に、2014 年から東日本大震災復興支援を目的としたチャリティイベント“春だわっしょい!”を知人たちと企画。大川さんの工場を会場に、初年度は250人、3回目の昨年は全国から700 人が集まるイベントへと発展し、その活動は新聞などにも掲載され、仲間内でスタートしたイベントが町内外に知れ渡るようになりました。
昨年の同イベントでは、熊本地震復興支援金として約60 万円の支援金が集まり、大川さんたちは全額を熊本へ寄付。こうした取り組みに、地元の知人たちとの結束も強まり、今では多くの仲間やボランティアで関わる高校生たちからも慕われる存在になっています。「大変なことも、汗をかいた分だけ、人はちゃんとついてきてくれます。やっぱり人が一番の財産です」と大川さんは言います。

若者や移住してくる人たちと地元の人との関係をつなぎ、町との関わりを橋渡ししていきます。「今は地元や地域全体を元気にしたい、そのためにはもっと人口が増えて欲しいし、町に遊びに来て欲しい」大川さんの工場には今日も、また誰かがやって来て、何やら楽しい話をしていることでしょう。

 

 

WOOD FACTOR
〒389-1203 上水内郡飯綱町大字赤塩344
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